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Time of the photograph world (3) 櫻
- 2007/03/31(Sat) -
枝垂桜




       ―――雨露滴る枝垂れ夜櫻―――
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バトン!第3弾!
- 2007/03/29(Thu) -
第1弾と同様に、kazu osinoさんから頂いて来ましたバトンです!

<ルール>
 このバトンに出てきた管理人さんは必ず受け取って下さい。
 一度やったことのある人はスルー可です。
 知っている方、もしくは知り合いの管理人さんは必ず載せること。
 ★漢字 知っている管理人さんを漢字一文字で表して下さい。
 ★色
 ★季節
 管理者名 → 漢字1文字/色/季節

っと、お題がやや難しそうですが、私のイメージをそのままに表現してみたいと思います!


海月さん   → 優/淡桃/春


バナナチップボーイさん  → 哲/浅葱/夏


あきららさん → 灯/橙/秋


kazu osinoさん  → 綺/琥珀/夏


c.pさん   → 質/紅白/冬


茉莉さん  → 輝/コバルトブルー/春


楓さん  → 楽/藍青/夏


chachaさん → 潤/山吹/秋


Kikurageは、 → 奮/ドス黒い/春(頭の中が・・・)


この様な感じになりました。
やはり難しいですね☆






次回から、ぼちぼちと、[Necro Boy]の新章の方をUPして行きたいと思います☆
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バトン第2弾!
- 2007/03/28(Wed) -
c.pさんから頂いて来ましたバトンです!!
早速、はじめさせて頂きます~♪

【答え方及び判断の仕方】

◎:キャラもストーリーも知ってる
○:だいたい知ってる
△:聞いたことある
×:全く知らない



●NARUTO:×
●D.Gray-man:×
●テニスの王子様:△ 以前、テレビで少々拝見した所、ワザが大げさに凄かった。
●BLEACH:△ 名前だけ・・・・
●ONE PIECE:△ 兄が、嵌ってます(爆)

●ガンダム:○ 友達の影響で、見ていたのですが、設定のこと細かさに唖然・・  
●ファイナルファンタジー:◎ やっぱり4が面白いと思う!
●新世紀エヴァンゲリオン:○ 見ていたけど、意味が分からないのが本音。
●ドラゴンクエスト:○  RPGと言ったらこれですよね。
●BLACK CAT:×

●学園ヘブン:×
●ドラゴンボール:◎ ドラゴンボックスと言うDVDBOXは、売れてるのかな?
●北斗の拳:◎ 人間同士の対比に笑える。
●聖闘士星矢:△ 私は、車田正美派ではなかった・・・・ 
●ボボボーボ・ボーボボ:×

●HUNTER×HUNTER:○ 友達が、「富樫義博は休み過ぎ!」っとごねておりました。
●銀魂:× 
●DEATH NOTE:○ 原案が、ガモウヒロシと言う噂は本当かッ!?
●魔人探偵脳噛ネウロ:×
●少女革命ウテナ:△ 名前だけ・・・

●Dr.スランプ アラレちゃん:◎ 鳥山明ワールド満載ですね!
●パタリロ!:○ バンコランは、元気かな?
●地獄少女:×
●エウレカセブン:△ 面白いと言う話だけど・・・・
●ゼノサーガ:×

●新世紀GPX サイバーフォミュラ:○ ブリード加賀のゼロの領域~。
●ストリートファイター:△ 格ゲーの先駆者?
●かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~:×
●こいつら100%伝説:×
●スラムダンク:○ インターハイ予選の陵南との試合は熱かった。

●名探偵コナン:○ 初期は、知ってるんだけど後は知らないです・・・
●ビックリマン・愛の戦士:× 
●ツインシグナル:×
●GANTZ:◎ 関西連合との一騎打ち?
●ギャラリーフェイク:△ 触りだけ・・・

●ローゼンメイデン:×
●I"s:△ 桂正和の作品は、ウイングマンと電影少女ぐらいしか・・・
●サクラ大戦:△  名前だけ・・・
●どうぶつの森:×  
●MOTHER:×

●ドカポン:×
●こち亀:◎ 兄が買っていたので、読んでおりました。既に150巻超えとか・・・
●ついでにとんちんかん:○ エンドコイチ作品。このコロの漫画はぶっ飛んでましたね。
●デビューマン:×
●ドロヘドロ:×

●ガンスリンガーガール:×
●寄生獣:×
●COWBOY BEBOP:◎ 菅野よう子の音楽が好きだったり。
●ぴちぴちピッチ:×

●アルプス伝説:×
●帯をギュッとね!:×
●大相撲刑事!:×
●ハヤテのごとく!:×
●機動警察パトレイバー:△ 押井守作品だけど、唯一、触れてない。

●センチメンタルグラフティ:×
●機動戦艦ナデシコ:△ 名前だけ・・・
●スレイヤーズ:△ 内容を知らない。  
●自由人HERO:×
●LOVELESS:×

●桜蘭高校ホスト部:△  名前だけ・・・
●天は赤い河のほとり:× 
●青い花:×
●シティーハンター:◎ TMNetworkのSTILL LOVE HER (失われた風景)と言う歌が好きだった。
●純情ロマンチカ:×

●MONSTER:○  本当は、アンチ浦沢直樹の私ですが、エヴァのヒステリックは必見です(笑)
●幻想水滸伝:×
●おおきく振りかぶって:×
●REVE:×
●メダロット:×

●ヒカルの碁:△ 小畑さん、デスノートで作風がガラッと変った事にビックリ!やはり、あやつり左近!
●BLUE SEED:△ 勾玉の話だっけ?
●覚悟のススメ:×
●トライガン:×
●女神転生:×

●セーラームーン:△ 確か、原作者の武内直子さんは、富樫義博さんとご結婚なされたんですよね。
●Fate/stay night:△ 深夜にちょこッとだけ見た事がある程度。
●ハーメルンのバイオリン弾き:×
●ワイルドアームズ:△ 名前だけ・・・
●爆走兄弟レッツ&ゴー!:×

●コゼットの肖像:×
●テイルズオブジアビス:×
●聖剣伝説:×
●幽遊白書:◎ 確か、原作者の富樫義博さんと武内直子さんは結・・・(クドイ!
●ジャングルの王者ターちゃん:○ 一番強いのは、やはりアナべべですね(笑)

●ARZA:×
●世界名作劇場:◎ えっ?あのハウス食品が提供していた番組ですよね。TVに噛り付いておりました。
●ジブリ作品:○ 天空の城ラピュタは、衝撃的だった。何れ、フルコンプリートを狙っている物ですね。
●気まぐれオレンジロード:○ 鮎川さんは、何所に?
●魔法騎士レイアース:△ CLAMP作品は、あまり知らない所ですが、 xxxHOLiCは面白いらしいと言う噂は耳にしています。

●アウターゾーン:○ ミザリは、一体何者だったのだろうか?
●ドラえもん:○ 初代ドラえもんの声は、野沢雅子さんだったと言うのは有名な話らしいですね。
●ふたりはプリキュア:×
●REBORN!:×
●ZONE-00:×

●GANGKING:×
●ROOKIES:×
●サムライチャンプルー:○ 終わり方があまり釈然としなかったので評価は△
●PAPUWA:×
●HELLSING:×

●仮面ライダーカブト:×
●ハチミツとクローバー:◎ 私、アニメから入った人です。スネオヘアーの「ワルツ」は良い歌です。
●ベルセルク:○ ガッツが持っている大剣はの名前は何だっけ?
●シャーマンキング:△ 名前だけ・・・
●ムヒョとロージーの魔法律相談事務所:×

●金魚屋古書店:×
●V-Kカンパニー:×
●トリニティブラッド:×
●今日からマ王!:×
●フルーツバスケット:×

●きせかえユカちゃん:×
●デルフィニア戦記:×
●神戸在住:×
●ジョジョの奇妙な冒険:○ 「俺は、人間を止めるぞ!ジョジョ~!!」
●アキハバラ電脳組:×

●こいこい7:×
●苺ましまろ:×
●ゆめのかよいじ:×
●魔法の天使クリィミーマミ:×
●バタアシ金魚:×

●銀河英雄伝説:×
●xxxHOLIC:△ 名前だけしか知らないけど、どんな話なのか興味があります。
●ダイの大冒険:○ アバンストラッシュ?
●メタルギアソリッド:×
●MASTERキートン:×

●カオシックルーン:×
●悪魔のオロロン:×
●幻燈倶楽部:×
●ケロロ軍曹:△ ギロロ伍長は、赤かった・・・
●メルヘヴン:×

●GetBackers:△ 奪還屋なんですよね。
●封神演義:○ 前半は、良く知ってるんだけど・・・
●蟲師:△ 実は、これもフルコンプリートリストの一つです。
●犬夜叉:△ 高橋留美子作品は、らんま1/2で停滞しております。
●らんま1/2:○ 池には気を付けよう!

●攻殻機動隊:◎ 本当に、こんな世になったら、プライバシーも何も無い気がする。
●シュガシュガルーン:×
●あまつき:×
●晴れときどきぶた:×
●バッテリー:×

●MEJOR:× 
●ギャグまんが日和:×
●ハレのちグゥ:×
●ひぐらしのなく頃に:×
●ONE×3:×

●ブレイブストーリー:×
●狗-DOGS-:×
●るろうに剣心:◎ アニメが放映された年、「おろっ?」が流行語に・・・(なってません。
●鋼の錬金術師:○ 錬金術教訓:等価交換で人間を蘇らせてはいけません。
●NO.6:×

●チキンパーティー :×
●アストロベリー:×
●スターオーシャン:×
●涼宮ハルヒの憂鬱:×
●花子と寓話のテラー:×

●PEACE MAKER :×
●究極!!変態仮面:○ とても、お下品なので、よい子は読まない様に・・・(笑)
●ARIA:×
●ドラゴン騎士団:×
●Mr.FULLSWING:×

●20世紀少年:△ コラボっちゃったね。

●神様家族:×

●花より男子:△ 「牧野~!」


いやいや、こうして改めて評価いたしまして、分かった事は、結構×の項目が多くて、自分が無知である事を痛感致しました。
逆に、何故?これは、項目に無いのか?と自分が所持しております本、あるいは、知っているアニメなどが多々ございました。
それだけ自分は、マイナーだったという事が浮き彫りになりつつ、微妙な空気を肌で感じております(笑)
ですが、やってみて、とても面白かったです。


バトンの実行が遅れましたので、ほぼ回っているかと思いますが、バトンを回したいと思います~♪

単独指名で海月さんに受け取って頂きたいと思います☆

あと、やりたいと言う方がいらっしゃいましたら、どうぞお受け取りくださいませ☆
勿論、スルーOKですのでお気軽に!
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連続バトン第一弾!!
- 2007/03/27(Tue) -

kazu osinoさんから頂いてきましたバトンです!!
それでは、早速始めたいと思います~!


ルール
・まわした人の指定したキャラと管理人がお題にそって対談(回答)する
・回す人は、最後に次へのキャラ1~2人を指定する
・なお、まわす相手のオリジナルキャラを指定してもよい
・リターンにスルーはもちろんOK!!

まずは自己紹介を

Kikurage>埼玉県は、所沢に住んでおります怪しい人です(笑)
ゲルドリック>おとん(父)がイギリス人で、おかん(母)がフランス人のハーフです。取り合えず、晴美と言う女性の家に間借りしてます。裏設定では、26歳となってるらしい・・・
セグナ>おとんって・・・・。え~ッと、俺は、簡潔言うとスペイン系メキシコ人っす。何所に住んでるか、知りたい?
Kikurage&ゲルドリック>別に・・・
セグナ>知りたいと言えッ!!!
Kikurage&ゲルドリック>え~~~!?知りたい~~。何所何所?
セグナ>わざとらしいよ・・・・。住んでる場所は・・・
ゲルドリック>分かった!下水道だろ?前に、マンホールから出てきたの見かけた。
セグナ>アホかッ!アレは、短期バイトだっつうんだよ。
ゲルドリック>へぇ~。結構、転々としてるんだな。最近の若者は、辛抱が無くていけねぇ~。
セグナ>ほっとけっ!えっと、住んでる所は、晴美のお嬢ちゃんの通ってる学校の近くのアパートだな。
ゲルドリック>陽射しが遮られ、風呂なし、トイレ共有、築40年木造モルタルのボロアパートだよな!
セグナ>どんだけ古いんだよっ!

(以下省略)

職業とか教えて下さい

Kikurage>えっと、主に沖縄の「サーターアンダギー」と言うお菓子を、製造、販売しております。(従業員は、私1名です^^;)
ゲルドリック>私は・・・・・、駅前の「心のみちしるべ」と言う占いのお店で、占い兼除霊の仕事をしておりましたが、リシェットのおかげで、お客さんと言う人が怖くなり辞めました。今は主に、国会などの速記をやっております。
セグナ>普通に嘘を吐くんじゃねぇ!占い業は、現状維持だろお前は。
ゲルドリック>ふ~う。セグナよ。ユーモアは、大事だぞ。
セグナ>あんたのユーモアは、読者の皆さんに、誤解を招くと思うぞ。
ゲルドリック>ウェィ、へヘィ~~!お前の職業はなんだね?ん?
セグナ>ふ、フリーターだ。悪いか?
ゲルドリック>最近の若者は・・・(笑)
セグナ>お前、後で覚えとけっ!

(以下省略)

好きなものと嫌いなものをどうぞ

Kikurage>キャベツ!!!!(今の時期、春キャベツが甘くて最高です)キャベツスティクにして、モシャモシャしております。嫌いな食べ物は、レバー、マヨネーズ、牡蠣。
ゲルドリック>キャベツには、主にビタミンUと言う成分が含まれていて、油の分解、お酒を飲んだ時の血中のアセドアルデヒドの分解を活性化させてくれる物ですな。牡蠣には、タウリンと言う滋養強壮の成分が含まれていますな。
セグナ>そこ、突っ込んで良いのか?
ゲルドリック>我輩の好きなムフフフ~♪は、炒飯と、ミラノ風ド○アと、小エビのカクテ○サラダどぇす!嫌いなものは、お酒と、煙草と、セグナです!
セグナ>ッ!??お前、その2品目は・・・・サイゼリ○のメニューだべ?しかも、嫌いなもので、俺を名指しとはどう言う了見だ!おい!
ゲルドリック>安くて、美味しいじゃん。
セグナ>確かに・・・って、納得してどうすんだよ俺!
ゲルドリック>セグナの好きな食い物知ってるぜ!当ててやろうか?大王と言うラーメン屋のチャーシュー味噌だろ?
セグナ>だから、何でお前が知ってるんだよ!じゃあ、俺の嫌いなもの当ててみろ?
ゲルドリック>納豆と、イナゴの佃煮と、鯖寿司と、低姿勢。
セグナ>・・・・・。何で、知ってんの?
ゲルドリック>俺のムフフフに掛かれば、一発さッ!
セグナ>ムフフって、何だよ気持ち悪ぃw


最後に言いたいことがあればどうぞ

Kikurage>えぇ~ッと、私からは、[Necro Boy]の今後の予定なんですけども、第3部新章は、今まで露になりました、魔導使いの設定からすると、結構意外性のあるものになっております。まだ、深い所まで語れないのが非常に残念ではありますが、出来るだけ皆さんに楽しんでいただける様な話作りにして行ければと思っております。私からは以上ですm(_ _)mペコリ
ゲルドリック>え~と、読者の皆様に、日頃より応援して頂きまして、いつも感謝しております(一礼)そうですね。この先の[Necro Boy]に関しましては、Kikurage氏の発想に全てが委ねられておりますが、主人公として恥じない行動を常に気を付けながら、行動したいと思います。ですが、今回は、結構意外性のある内容になりましてですね・・・
セグナ>Kikurage氏と言ってる事かぶってる。
ゲルドリック>あれ?そうだっけ?
セグナ>白々しいんだよッ!次は、俺な。いやいや、ど~も~。本編では、今一活躍が出来ないでいる俺。さっき、Kikurage氏と、その辺の相談を終えたばかりなんだけど、次は、結構期待して良いなんて言われたから、結構安心してる所。何でも、新章からは、新キャラクターの登場が目白押しらしいぜっ!楽しみに待ってなッ!そんじゃ、アディオス!


では回す人を指定して下さい
お忙しそうなら、するーOK ですので♪

お願いする方/キャラ

茉莉さん/団長・ジョーカー

バナナチップボーイさん/メカブさん・かの子(メカブさんは喋れないけど・・・)

chachaさん/chacha・ruruca

他の方で、やってみたいと言う方がいらっしゃいましたら、是非!!
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Time of the photograph world (2) 花
- 2007/03/25(Sun) -
花



今回もまた、お写真を1枚掲載させて頂きました☆

この花は、庭に咲いていたものです。

小さいながらも綺麗だったので、撮影してみました(^▽^)つ

撮影の後に分かった事なのですが、この花は、ニラの花だそうです。

ニラも綺麗な花を咲かせるんですねぇ~!っと感心する私でした。
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激闘・デスマッチ(後編)
- 2007/03/24(Sat) -
大変、久方振りの更新となりました、[Necro Boy]番外編 激闘・デスマッチ(後編)です!漸く、この話も、締め括る事が出来まして、肩の荷が下りた様な気が致しますが、未だ[Gimmick Box]の方も完成していない為、気が抜けない今日この頃で御座います。

さて、この番外編は、[Necro Boy]本編とは、一切関係が御座いませんですし、大分狂っている思考の持ち主が書き上げておりますので、予めご理解頂きます様、宜しくお願い致しますm(_ _)mペコリ

それでは、激闘デスマッチ(後編)をどうぞお楽しみ下さいませ!!!
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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (70)
- 2007/03/14(Wed) -

ゲルドリックがリシェットを担いで家に着いたのは、午前2時半過ぎ頃の事で、その前まではの晴美は、予期せぬタイミングで、急に訪れた友人。椎凪潤子の話し相手と言う名目のご機嫌取りに追われていたのであった。
 晴美と潤子は、晩御飯を終えると、晴美の意向により、晴美は、食べ終えた晩御飯の食器などの片付け、潤子は、お風呂の用意とそれぞれ分担しながら過ごしていた。
 潤子最大の目的は、どうも晴美の家にお泊りと言う魂胆だったらしく、それを聞いた晴美は、かなり引き攣った表情であった事は、言うまでも無い。
 お風呂の入浴を済ませた2人のそれからは、晴美の部屋で只管と潤子の仕出かした武勇伝を3時間程聞かされ続けた晴美であった。
 3時間も喋り続けた潤子は、流石に疲れたらしく、案外簡単に寝入ってしまったのであるが、実際に疲れているのは、潤子のペースに振り回される晴美方だった。
 リシェットの為に温かい飲み物をやかんからカップに注ぎ終わるとそれをお盆にのせ、また、ゲルドリックの部屋へと向う。
 その時、廊下を歩くリシェットと丁度飲み物を運んで来た晴美が通路で鉢合わせする。
「あっ、リシェットさん!もう、歩いて大丈夫なんですか?」
 晴美は、気遣う様子で、リシェットに声を掛けた。
「ええ。大した事はないわ。それより、迷惑掛けたわね」
「あっ、いえ、迷惑だなんてとんでもないです。気になさらないで下さい。えっと、どちらに?」
 急ぐ様にゲルドリックの部屋から出てきたリシェットが気になるのか、晴美は尋ねる。
「もう、お邪魔するわね。出口はこっちかしら?」
 リシェットの一言に、ビックリした表情をする晴美。
「えっ!?あ、はい。でも、まだ外は暗いですよ?朝になるまで、ゆっくりなさった方が良いと思います。それに、温かい飲み物も淹れてきましたので、飲んで下さい。体が温まりますよ」
「いえ、お構いなく。私は、直ぐにでも向わなければならない場所があるので!」
 リシェットは、そう言うと、晴美に掌を翳すし、直ぐに玄関の方へ歩き出す。
「リシェットッ!人の言う事聞いているのかお前はッ!待てって」
 今度は、部屋からゲルドリックが飛び出して、リシェットを追う。
「……リック」
 晴美は、ゲルドリックを心配そうに見つめるが、ゲルドリックは、晴美との擦れ違い様に晴美の肩に手を置き、安心しろと言う合図をした。
 ゲルドリックは、玄関のドアを開けて外に出る。
 ゲルドリックは、恐らく十分ではないであろうリシェットの体調を気に掛け、半ば焦る気持ちで飛び出すと、外はまだ暗く気温も低い。だが、意外にも直ぐ表の通りに立っているリシェット。
「リシェット。何も、そんなに急がなくても良い筈だ!悪い事は言わない。夜が明けるまで体を休めろ!」
 後姿ではあるものの、リシェットの姿を視界に捉えて、安堵の表情を浮かべる。
「いいえ、ゲルドリック。私以外のグリーグ一族の皆は、まだ、彼方達を誤解したままよ。こうしている間にも、当初の私と同じ考えで、グリーグの中からパーン一族に復讐を果たそうと彼方達の元へ向って来る可能性だって充分過ぎる程あるわ。これ以上の誤解の恨みでの争いは、阻止しなければならないのは必至。現時点で直接止められるのは、グリーグ一族である私しかいないでしょ?」
 ゲルドリックに背を向けたまま話すリシェット。
「しかし……今の今まで我々パーン一族を一番に恨んで俺の所まで来たお前が、グリーグの元に戻った所で、説得し切れるのか?」
 ゲルドリックの言う事は最もな話で、恨みの一身で、グリーグ一族を出たリシェットが、一族の元に戻るなり正反対の意見で説得する事は、一歩間違えれば、寝返った裏切り者と扱いされ兼ねない危険を伴う事だった。
 ゲルドリックは、リシェットの体調は元より、リシェットが出て行くと言い出した時から、その危険性を把握していたのだった。
「……確かに。難しく、とても時間が掛かる事かも知れないわ。だけど、たとえそうなっても、一族皆の誤解が解けるまで、納得してくれるまで説得する事が、彼方達パーン一族へ復讐しようと無理をしてでも一族の森を飛び出した私の使命でもあり責任でもあるの!それが、一族同士の未来の為にもなる。それに、彼方の話を聞いた通りロビエラが好き勝手している今、あまり悠長な事言ってられないじゃない?付け加えると、私は森の自然から力を得ているエルフよ。こんな自然の少ない所に長く滞在してたら、逆に弱ってしまうわよ」
「意志は固いのだな。………分かった。もう、お前を止めはしない。本来なら俺自身が出向かなければならない事だが、その役目、お前に頼んで良いかッ」
 ゲルドリックの言葉を聞くなり、鼻で笑うと、振り返って、ゲルドリックの方へ向き直る。
「そうそう!聞きそびれた事が一つ。私と争った時、あの完全に追い詰められていた状態から、何故あれだけの大きな魔導エネルギーを引き出す事が出来たの?それまでの魔導エネルギー消費から言って、あれだけの莫大な魔導エネルギーの貯えが、彼方にあったとは、とても思えない」
 リシェットは、気を失う前を思い出す様に、ゲルドリックに尋ねる。リシェット自身、納得出来ない様子である。
「………、なに、簡単な事だ。あの時、いや、正確には、私の所へ姿を表した時から既に始まっていたのだ」
「私が、彼方に会った時から……?」
 思い返す様に、考えるリシェット。思い当たる節を頭の中で探るが、全く見当が付かない。
「分からないか?お前は、最初から俺を復讐の対象として、現れた。当然、俺に対しての恨みや憎悪を懐いていた訳だ。俺の黒魔導は、その恨みや憎悪と言った不の力を供給源としている。自然とお前が俺に対して、その様な感情を懐けば、そのエネルギーが俺の所へと流れていたのだ」
「…成る程。納得したわ。最初から完全に私の完敗だった訳ね」
「いや、結果としてそれが功を奏しただけの話。魔導の戦いは、そんな単純ではない事位、お前なら良く熟知している筈だ」
 少し口元をニヤ付けながら話すゲルドリック。
「最後にもう一つ。これは、私からの忠告なのだけれど……彼方、あの晴美とか言う子から離れなさいッ。それが、お互いの為よ!」 
 リシェットは、厳しい眼線で、強くハッキリと言い放った。
「なにッ!?もしかして、焼いているかリシェット!?まさか、お前が俺に気があるなんてなッ!」
 ゲルドリックは、カッカッカッ!と腹を抱えて笑う。
「恨み、復讐無しにして、今、この場で決着を着けたいの?」
 対して、リシェットは、これまでに見せた事が無いのではないかと言う程の冷たい視線をゲルドリックに向けた。
「……いや、すまん。軽いジョークだ」
 リシェットの凍り付く視線に身震いを感じたゲルドリックは、真顔で直ぐ訂正する。
「まあ、直接私が関係する事では無いから、深く突っ込まないけど、確かに忠告したわよ!」
 溜め息一つ吐いてから、そうゲルドリックに伝えると、そのまま暗い道を歩き出した。
 そのリシェットの歩いて行く姿を見届けるゲルドリックは、寒風に晒されながら、脳裏に不安を過ぎらせる。

 ―――3人を取り巻く原因。

 ―――それは、最っとも強大な存在。

 ―――〝ロビエラ〟と言う名だけで威圧的に感じる。

 ―――だが、それ以上にリシェットが最後に忠告として残した言葉が、ゲルドリックを不安にさせていた――――――


                            ―――自然共存を求む者・完了―――
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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (69)
- 2007/03/13(Tue) -

「世界各地で、脈絡も無く現れては、魔導使いを狙った、非人道的な虐殺行為を働き脅かす者。直接、私達グリーグに被害は無いけれど、その神出鬼没さ眼立つ手口、〝ロビエラ〟と言う名は、有名だわ。しかも、その〝ロビエラ〟がグラズノフであり、白魔導の使い手である事と、白魔導使い達を統括する立場である事は、今、初めて知ったわ」
 今までの知り得ていなかった部分が多過ぎる事を痛感する様に、頭を抱えるリシェット。
 最早、リシェットの中では、ゲルドリックとの誤解が解けた時点で、パーン一族への復讐心の矛先を、グラズノフへと変えていた。
 コンッコンッ!
 その時丁度、ゲルドリックの部屋のドアにノック音が鳴り響く。
「ああ。構わず入ってくれ」
 ゲルドリックがそう合図すると、ドアがゆっくりと開くと、晴美が片手にカップを2つ乗っけたお盆を持って、部屋の中に入る。
「―――ッ!!?」
 リシェットは、咄嗟に警戒した表情で、素早く構える。
「慌てなくても大丈夫だリシェット。晴美は怪しい者ではない」
 ゲルドリックは、両手をリシェットの前に広げて、止めた。
 リシェットにとって、晴美と会うのは初めての事。予想外の第3者の介入で驚くのは当然だが、リシェットの反応は、過剰なまでに警戒していた。
 エルフは当然、村や街では無く森に住む生活である為、人への警戒心が強いのだ。
「あっ、あの…初めまして。笹倉晴美と申します。え…っと、リシェットさんの事は、先程、リックの方から事情を聞いておりますので、如何か気になさらずに、ゆっくりして行って下さい。それと…、意識が戻られたのですね。今、温かいお飲み物をお持ちします」
 晴美は、初対面で緊張したのか、終始ぎこちなく挨拶を言い終えると、ゲルドリックとセグナに温かい飲み物を手渡すと、急いでゲルドリックの部屋を出る。
「は…るみ?」
 リシェットの警戒さは変らず、首を横に傾けながら、ゲルドリックの口にした名前を真似る。
「ああ、そうだ。彼女の名前は晴美で、普通の人間だ。ちょっとした経緯があってな。此処は晴美の家で、今は、此処に居候させて貰っているのだ」
 平然と語るゲルドリックとは反対に、眼を大きく広げるリシェット。
「彼方、魔導使いとして…失格ね……」
 リシェットは、静かに呟いた。
「………―――」
 ゲルドリックは、リシェットが呟く内容の意図を理解する様に、黙ったまま眼を細める。
 すると、リシェットは咄嗟に立ち上がる。
「頭痛も治まった事だし、そろそろ行くわ」
 穏やかな表情とは裏腹に、突拍子も無く意外な事をリシェットは、ゲルドリック達に対して告げる。
「リシェットまて、まだ体調が充分ではないだろう。無理をするなッ。晴美には、旨く伝えてあるから問題はない。体調を整えてからでも良いんじゃないか?」
 部屋を出て行こうとするリシェットを引留める為、声を掛けるゲルドリックだが、それを無視するかの様に、歩いて行くリシェットだった。
「おっおいッ!」
 再度、ゲルドリックは、リシェットに向って声を掛けるが、全く聞いていない。
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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (68)
- 2007/03/10(Sat) -

「世界的な危機に立たされている。もう、一部族同士だけの問題では収まらないのだ!」
 リシェットは、ハッと気付いた様子で、ゲルドリックへと顔を向ける。
「彼方は何故、そんなに白魔導士……、いえ、白魔導使いの我々グリーグよりも詳しい内情を知っているのかしら?貴方達と白魔導使い達の相性の悪さは、魔導使いなら誰もが知っている事。それに、白魔導使い達の聖地、〝クロスダイン〟を闇に葬った事は、魔導界の歴史上、一番有名な出来事だわ。けど、その事が災いして、魔導界全体のに黒魔導使いの神を冒涜する邪道な行為として受け止められた位だから、周りからも良く思われてないし、白魔導使い達から当然の如く警戒されている筈よ」
「この情報源は、我々パーン一族の身内からだ。確証は得ている」
「身内って、パーン一族であるなら、黒魔導使いな訳でしょ?不可能な事だわ!」
「リシェット。俺は、白魔導使い達が魔導界の統一企んでいると言ったが、そいつは、少し違う。白魔導使いの中にも今の動きを不信に思い、疑っている連中もいる。そいつらは、リシェットの知っている通りの言わば、正統派な白魔導使い達の事だ。彼らは、我々がクロスダインを闇に葬る時にも協力してくれたのだ。彼らと我々は、情報をやり取りしている。そして、大半は、企みに加担している白魔導使い達だが、その殆どが本当の企みを知らない。実質的に中心となって計画を遂行しているのは、極一部」
「それは、意外だわ。彼方達には、隠されたコネがあった訳ね。私達、グリーグが知り得ないのも無理ないわ。でも、白魔導使いの内部であるなら、正統派層の力で、何とか流れを変える事は可能な筈だけど……」
「それは難しい。何故なら正統派は、白魔導使い全体の1割にも満たない程度だ。しかも、白魔導勢力内で見えない縛りが在るらしく、下手な行動は出来ない様だ」
「………確かにその状況では、難しいわ」
 顎に手を当てて言うリシェット。
「その白魔導勢力内で、縛りを利かしているのが魔導界統一を中心となって企ている者。それは、グラズノフと言う名の一族」
 ――――――!!
 グラズノフと言う単語に、セグナも反応する。
「何ですってッ!グラズノフってまさか…」
 リシェットとセグナは、それぞれ感付いた様に、険しい表情に変る。

「そう。察しの通り、我々の関係を壊した張本人達だ!そして今、そのグラズノフ一族の頂点にいるのが……、〝ロビエラ〟と言う人物だッ!」

「クッ―――!!」
 セグナは、歯を食い縛りながら湧き上がる感情を、拳を強く握り締める事で、必死に抑える。そして、俯く。
「………」
 リシェットは、そんなセグナの反応を、何も言わずに見ていた。
「俺にとって、真に敵と言えるのは、〝ロビエラ〟だけだ。セグナにとっても………」
 ゲルドリックは、言い掛けると、微妙に眼を細めてセグナを伺う。
 セグナは、未だ俯いた体勢でいるが、強張る気配は無かった。
「当り前だ。仇敵だからなッ!」
 セグナは、直ぐに顔を上げて、ゲルドリックに強くそう答えた。
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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (67)
- 2007/03/07(Wed) -

――――――――――!!!
「…そ、そんな馬鹿げた事が……」
 リシェットの声と体を震わせ、ゲルドリックの発した言葉を否定する様に、小さく首を左右に振る。
 しかし、否定するリシェットのそれは、明らかに弱々しいものだった。
 今までグリーグ一族の意志を背負って、パーン一族への復讐をする事だけを糧にしてきたリシェットにとって、ゲルドリックへの仕返しは、一族を懸けた絶対的な理由の本で行動。
 だが、ゲルドリックから出た言葉は、今までリシェットの胸の内に懐いていたものを全て無意味にしたのだ。
 しかも、この問題は、リシェット個人だけでなく、一族規模での問題であり、リシェットの背負ったグリーグの意思は、重くリシェット自身に圧し掛る。
「お前の否定したい気持ちは分かる。だが全て事実だ。しかし、今回の事に関してお前に責める積もりも無い。過去を遡れば致し方無いとは言え、グリーグの者を殺めてしまった我々パーン一族だ。恨まれるのは当然の立場。その事を水に流そうなどとも思っていない。しっかりと償わせて欲しい。唯、全ての事が、白魔導使いの連中によって惹き起こされ、成るべくして成ったと言う事だけは分かって欲しい。これは、俺からの頼みだ。リシェット!」
 ゲルドリックは、リシェットの前で頭を下げる。
 リシェットは、ゆっくりと振り向き、ゲルドリックが下げる姿を見つめる。
「………ゲルドリック。もう良い分かった。これだけの決定的な事柄を打ち明けられたら、最早私は、お前の言う事を認めざる負えない」
 リシェットはそう言って、ゲルドリックに対して頭を上げる様、促した。
「リシェット………」
 頭を上げたゲルドリックは、短く呟く。
「ゲルドリック。一つ聞かせてくれる?」
 再び、顔を背けたリシェットは、ゲルドリックに問い掛ける。
「何だ?」
「彼方の話しを信用した上で、不可解なのは、白魔導士の行動。……我々の仲を断ち切る様な事までするのは、余程の事だわ!白魔導士達が成す目的自体をゲルドリックは、知ってるの?」
 リシェットは、一連の話の中で、戦いとは縁遠い立場でありながら、それとは著しく相反した白魔導使い達に疑問を懐く。
「魔導界の現在情勢を見て、白魔導使いだけが圧倒的に勢力を拡大している事に気が付かないか?」
「確かに、それは前から気が付いていた事だけど、今まで、戦いを避けていた結果と認識していたから不自然にも思わなかったわ」
「ああ。リシェットからしたら、そう認識するのも仕方の無い事だろう。だが、実際は違う。奴らは、魔導抗争後から勢力の拡大を目論でいた。現在の圧倒的な勢力規模は、その計画の賜物と言えるだろう。白魔導使い達の最終的な目的は、……恐らく、魔導界を白魔導で統一するつもりだろう」
 ゲルドリックの口から発せられた言葉で、リシェットの顔色が変った。
「何ですって!?それでは、魔導の5大元素のバランスを失う事になるわッ!当然、魔導のバランスが崩れたら、自然環境の力の循環にも影響を及ぼす筈よ。それを承知の上で……?」
「既に、魔導界のバランスは、崩れ始めている。そして、自然界への影響も徐々に形として現れている。災害や異常気象としてな」
 深刻な表情を浮かべるゲルドリック。
「争う事は愚か、神々を信仰し、常に泰平な世の中を求めている彼らが何故、魔導界を統一しようなどと考えるのか……、私には理解出来ないッ!」
 手に力を入れ、感情を剥き出しにするリシェット。
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Time of the photograph world (1) 照明
- 2007/03/05(Mon) -
照明



ソファーに腰掛けて適度な明るさの中

じっくり まったり する時間が好き

だけどそんな贅沢な時間は

希望と言う妄想の世界の中だけ

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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (66)
- 2007/03/03(Sat) -

そんなリシェットの様子を見ながら、ゲルドリックは話を続ける。
「我々パーン一族は、忌み嫌われ、疎外される社会から離れ、隠れ蓑としての場所を探していた時、深い森で暮らすグリーグ一族とであったのだ。グリーグ一族の暮らす深い森は、我々パーン一族にとって、都合の良い閉鎖的な場所だった為、森の場所の一部を提供してくれる代わりに、普通の人間が森に入って来れない様、森全体に黒い霧を張り、森を守ると言うグリーグ一族との共存共栄する道を選んだのだ。その事があり、我々パーン一族の住む土地を提供してくれたグリーグ一族に対して、当然、恩を感じていた筈だ。たとえ、黒と緑が対抗色で相性が悪いと言えど、ベストな共存共栄を育んだ相手を、侵略目的でグリーグ一族を襲ったとは、とても考え難い」
 そうゲルドリックが言い終えるとリシェットは直ぐに言葉を発した。
「争いが起きる前、我々グリーグは白魔導士達から、お前達黒魔導使いが森を奪おうとしていると忠告を受け、その事実に気付いた。案の定、目的がばれたとばかりに手の平を返した様に襲って来た。そのお陰で半数以上のグリーグを失った。全て、お前達パーン一族によって殺された事実は変らない」
 リシェットは、ゲルドリックに対して、疑いの眼を崩さない。
「我々パーン一族の存続が危ぶまれたとは言え、グリーグを殺めてしまった事は、俺自身も正しい判断だったとは思えない。非を認めて償おうとも想う。しかし、森を奪おうとパーン一族が企んでいた事に関しては、あり得ない。考えたくは無いが、もし仮に、その様な目的でグリーグ一族に近付いたとしたならば、間違いなくグリーグ一族を一人残らず根絶やしにしていたであろうな。それに、白魔導使いのお前達への忠告は、我々の共存を断ち切り崩す為に吐いた偽りと考えた方が辻褄が合う」
「そこまで言うのなら何故、エルフが森と言う自然が無くては生きられない事を知って置きながら、グリーグの住む森を壊滅したッ!」
 強調する様に、リシェットは言葉を荒げてゲルドリックを直視する。
 すると、一気にその場の空気が張り詰めた。
「やはり、一番重要なのは、その部分の誤解だ。我々パーン一族は、森などを破壊していない……いや、出来ないと言った方が正しい」
 少々取り乱し気味のリシェットに対して、ゲルドリックは、冷静に語る。
「森を壊滅していないとは、どう言う意味?恩があるから、と言い訳するつもり?全く理由にならないわッ」
「違うッ!森を破壊したのも全て白魔導使いの達の……」
「ゲルドリック。私は、代々先祖からの口伝えで、その時に森がどうなったのか話は聞かされている。グリーグの住む場所は、争いが起こってから、そう日が経たない内に起き、見渡す限り木々が腐り果てていたと。白魔導士達が、木々を腐らせたとでも言うの?呪いの力を主体とした黒魔導の方が森を腐らせるのに適した能力だと私は考えてるけど…」
 ゲルドリックが言葉を言い終わる前にリシェットは、正しいと言わんばかりの意見をぶつける。
 だか、ゲルドリックは、半分睨んでいる様に直視するリシェットの眼線を受け止めるが如くリシェットを見る。
「それは、大きな間違いだ。リシェット!エルフであるお前が密接に関係する事だが、木々の一つ一つに精霊が宿っている事は、わざわざ俺が口に出さずとも知っているだろ。精霊は、黒魔導ではとても太刀打ち出来る領域ではない。もし、黒魔導を用いて森を破壊しようと、木の奥底に宿る精霊だけは黒魔導が通用しない。よって、木を何らかの形で外的に破壊したとしても、木に精霊が宿っているならば、お前達エルフの力で直ぐに修復出来た筈だ。だが、グリーグ達は森を修復出来なかった。グリーグ達が森を修復出来なかったとすると、木に宿っている筈の精霊が、既に失われていた可能性が考えられる。となると、考えられる可能性のは一つしかない」
「ッ……!」
 ゲルドリックの言葉を聞いて、何か気付いた様に驚きの表情を浮かべ、眼を見開くリシェット。
「やっと、そこに気付いてくれた様だな。そう、今お前の頭を過った通りだよ、リシェット。精霊を亡き者に出来るのは、唯一、精霊を浄化出来る者の仕業。即ち、白魔導使い以外には到底不可能な事なのだ」
 ゲルドリックの決定的とも言える言葉は、今までパーン一族への復讐をする事だけを願っていたリシェットの思想を、見事に打ち砕いた。
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