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Time of the photograph world (4) ミル
- 2007/04/14(Sat) -
ミル


  一息入れよう!

      そうしよう―――。
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鋼構造的追跡者 (3)
- 2007/04/14(Sat) -
「えぇ。飛び切りの上物ですよ。特にその青のポータルはね。青の魔導使いは、かなりの使い手だった。ヒラリーの協力が無ければ奪う事すら叶わなかったでしょうな恐らく」
カーソンは、人差し指と中指で、自分の額を摩る。
「ほう。カーソン君程の実力ですら、手を焼く事があるとは……。魔導使いの世界もそんな甘くは無いのだな」
 カーソンの言葉が余程意外だったのか、少々不安な表情を見せた。
「全くですよ!我々の仕事は、ポータルを奪うと言う前提で魔導使い達を襲う訳です。だから、こちら側としては、至極真っ当な勝負など体力の消費の激しい形は極力避けたいし、隙あらば、いつでも容赦無く奪う。だが、すんなりポータルを奪われる程、奴らだって馬鹿じゃない。相手側の身構え一つで奪える確率は極端に減る。まあ、我々の仕事は、攻め際で敏感に作用される……」
 カーソンは、そう言うと、座っているソファーに身を任せる様にして背伸びする。
「成る程。私とカーソン君がこの仕事の関係を築いてから2年になるが、君からその様な事を聞かされたのは、初めてだ。よし、支払いは、いつもの通りで良いんだな?」
 小早川は、ソファーに座るカーソンに対して確認する。
「ああ、その方向で頼みます。手で持ち歩くには、少々嵩張るから。………さて、取引の済んだ所で、早々と退散します。我々には、次なる目的地がありますので」
 カーソンは、立ち上がり、小早川の前で軽く頭を下げると、小早川が慌てた様子で、止める。
「まあ、そんな急がずに私の話を聞いてもらいたい!」
「えっ?」
 不思議そうに小早川を見るカーソン。
「実は、此処を去る前に、一つ君にやってもらいたい仕事がある」
 小早川は、そう言うと、大きなデスクの引き出しを開け、その中からクリアーファイルに挟まれた紙をカーソンの前に差し出した。
「これは?」
「まあ、開いてみたまえ」
 カーソンは小早川の言う通り、そのファイルを手に取り、目を通す。
「ンッ!!これは……」
 カーソンは、渡されたファイルの内容を見て、眼を大きく見開いた。
「ああ、そうだ。どうも、この国にいるらしく、最早、命令に近い形で私の所に依頼が来た。組織がマークしている人物らしい。君なら、そいつのポータルを奪えるのではないかと思ってね」
「………これは、偶然か?……ミスター・コバヤカワ。この依頼受ける事にするよ」
「おおっ!そうか!やってくれるかっ!それは助かるし、組織にも顔が立つ。なら、これから滞在する間のホテルを私が手配しよう」
「カーソン?」
 ふと、隣に座るヒラリーが、声を掛ける。
「何、別に俺等は、急いでいる訳ではないだろう。たまには、こう言う飛び込みの仕事もありじゃないかと思っただけさ。別にお前も不満は無いだろ。ヒラリー?」
「フフフッ!相変わらず嘘が下手ね。カーソン。そのファイルを見た時の彼方の反応を私が見過ごすと思う?かなり訳ありと言う感じだわ」
 ヒラリーは、口に手を当てて、半笑いでカーソンに言った。
「やっぱり、お前にはバレてたか。そう、このターゲットは、以前俺が、追っていた者だ!そして、俺がこの仕事で唯一、取り逃がした者でもある………」
 カーソンは、そう言って、小早川から渡されたファイルをヒラリーに手渡す。
「えっ!?彼方が?信じられない」
 ヒラリーは、意外な眼つきでカーソンを見た後、手渡されたファイルを見た。
そこには、写りの悪い写真と名前が記名されていた。
「ゲルドリック・ルナ・パーン………、パーン……何処かで聞いた様な名前なんだけど…思い出さない」
 ヒラリーは、顎に手を当てて考える。
「……パーンって、あれだろ?ほら、世界魔導抗争時代の……」
 カーソンは、ヒラリーに助言をするかの様に呟く。
「あっ!クロスダインを破壊したあの一族って事!?聞いた事ある筈だわ!有名じゃない。じゃあ、カーソンが逃したのも窺えるわね。相当な使い手だったんでしょ?」
「そうか?例え、クロスダインを破壊した一族だとしても、そりゃ、昔の話だろ?今は、関係無ぇ。取り逃がした理由にもならねぇよ!だが、今回は絶対に逃がさねぇ」
 カーソンは、不的な笑みを浮かべる。
「ホテルの部屋を手配した。運転手付きの私の車でそのホテルまで送ろう」
 小早川は、会社の電話の受話器を置いて言う。
「ホテルまで手配して貰っちゃって、すまない。ミスター・コバヤカワ」
「何、依頼を引き受けてくれたんだ。この位させてくれ」
「では、私達はこれで失礼します」
 カーソンとヒラリーの二人は、その場に立ち上がると、部屋の扉の方へ歩き出す。
「くれぐれも、頼んだぞ!」
 カーソン達が扉の前辺りに立つと、小早川が念を押した様な言葉を発する。
「………必ず、奴のポータルを奪って見せますよ!」
 カーソンは、真剣な表情で小早川の言葉に対して自信に満ちた言葉を返し、カーソンとヒラリーは、部屋を後にした。
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TVバトンです(^▽^)つ♪
- 2007/04/07(Sat) -
楓さんから、バトンを頂いてきました☆
それでは、始めたいと思います~♪


TVバトンCATEGORY/バトン
ルール
・オリジナルキャラを1~2人させ対話しながらお題に答えてください。
・リターンにスルーはもちろんOKです。


あなたの家のテレビはどんなの?

Kikurage>HITACH99年製21型 CRT(ブラウン管)テレビです。
ゲルドリック>クッ・・・!?マジで、今時ブラウン管テレビ使ってるのか?俺は、とっくにAQUOSの37型フルスペックハイビジョン亀山モデルだぞ。
Kikurage>ふっ!たわけ者め。液晶テレビなど、如何にフルスペックハイビジョンでも、ブラウン管の画質には勝てぬわ!
リシェット>何故に悪代官?
ゲルドリック>Kikurageよ、残念ながら2011年7月には、アナログなるVHF放送から、デジタルのUHF放送に切り替わってしまうのだ。最早時代遅れ。
Kikurage>フハッハッハッ~!片腹痛いわッ!お主こそ、知らん様だのう。今年の末に、東芝とキャノンなる企業が共同で、薄型のCRT(ブラウン管)テレビを発売されるのだぞッ!
リシェット>それ、爆弾発言ね。公式発表されてないのだけれど・・・・・
Kikurage>おい、そこのリシェットみたいなの。お前の家は何のテレビ使ってるんだ!?
リシェット>メチャクチャ本人なんですけど・・・。家は、105型サイズのプロジェクターを使ってるわ!
Kikurage&ゲルドリック>なっなんですと!?プロジェクター!!
リシェット>家の形状的に、あまり大きく嵩張るものは、置かないの。
ゲルドリック>家の中を映画館にしているのか。羨ましい限りだ。今度、映画を見せ・・・
リシェット>嫌。
Kikurage>返事、早っ!(笑)
ゲルドリック>Oh~!BITCH!! オマエニハ、ヒトヲモテナストイウキモチガ、ナイノンカ?
リシェット>何故に、外人かぶれ風?私はエルフよっ!警戒心の強さが、家の中に人は入れられない理由になってるし、私自身、ガードが固いの。
ゲルドリック>だから、いつまで経っても、男出来(バキッボク!ベンッ!!)ご…御免なさいです…
セグナ>てかさ~、俺忘れらてるよな絶対に・・・
Kikurage>はい!セグナ君。君のボロイ家では、どんなテレビを使っているのかな?
セグナ>ぼろいは、余計だぞ!えっと、大きいテレビとかは、使ってなくて、小型の持ち運び出来る1セグ、12セグ対応の液晶テレビを使ってるぜ!
ゲルドリック>12セグって、セグナは1人で十分なんだけどな・・・
セグナ>セグ違ぇだよッ!
Kikurage>ふ~ん。皆、何や間や言って結構家電は最先端の物使ってるんだね。


今までにはまった番組は?

Kikurage>世代的にそうだねぇ~、カトちゃんケンちゃんとか、あっ!そうそう、来来キョンシーズなんてのもやっていて、丁度キョンシーブームだったね。懐かしいです。
リシェット>キョンシー?中国系の匂いがするわね。
Kikurage>そそ、中国の霊幻道士がお札を死人のおでこにつけて、鈴を鳴らしながら夜移動していた記憶が・・・確か少女は、テンテンと言う名前で一躍ブームになりました。
ゲルドリック>些か古いな。今の子達は、キョンシーと言う存在自体知らない恐れもある。
Kikurage>確かに・・・。ゲルドリックは、はまった番組とかあるの?
ゲルドリック>良くぞ聞いてくれました。私は断然、特攻野郎Aチーム!アレは面白い。
Kikurage>あっ、それ懐かしい。後、ナイトライダーとか見てなかった?
ゲルドリック>それも、見てた。ボタンを押すと、ビューンと飛ぶ奴だよね。
リシェット>私は・・・、はいからさんが通るとか、ベルバラとか、色々と・・・
ゲルドリック>なぬ!?エルフは、テレビを見ていたのか?ビックリだ!
リシェット>はい!そこ、人種差別よそれ!
セグナ>俺は、そうだな~。ダウンタウンのごっつえぇ感じ!とか、最近だと深夜にやってるダイバスター(笑)
ゲルドリック>深夜番組は、独特の雰囲気だよな。俺、個人的にトリビアの泉は、深夜にやっていた時の方が面白かった気がするな。人気があるからって、ゴールデン枠に変ったとたん、ダメになる番組もある。
Kikurage>番組には、五月蝿い方?
ゲルドリック>勿の論で御座います。夜遅くまでバイトして帰ってきた時、疲れた体を癒してくれるのは、番組とお風呂とご飯ですよ。
セグナ>サラリーマンみたいな事言うな。魔導使いでありながら、溶け込み過ぎてるぞ・・・・。


チャンネル争い勃発!!

(Kikurageの部屋に移動した皆は、お互いに睨んでいる)

Kikurage>ムッ・・・・・・・。
ゲルドリック>ムムッ・・・・・・・。
リシェット>・・・・・・・・・。
セグナ>クッ・・・・・。

(テレビのリモコンは、テーブルの上!そのテーブルを囲んでいる4人が、殺伐とした空気を作っていた。)

Kikurage>諸君!ちょっと待ってみようか。このままだと、一向に埒が明かない。この際、公平にジャンケ・・・・
ゲルドリック>いや待て、自分が見たい番組を挙げていって、多数決と言う方法もある。
リシェット>その場合、4人が皆、別々になった場合解決できないわ。って言うか、早くしない?徹子の部屋が始まってしまうわッ!
セグナ>ならばッ!阿弥陀くじなど、如何で御座ろう?公平性が保てると思うが・・・
Kikurage>それでは誰かが、イカサマする可能性も否定出来ん出はないかッ!この際、達磨さん転んだで、勝負と言うのが良いと思う。
ゲルドリック>こんな狭い所で、達磨さん躓いたなど出来るかッ!それ余か、丁度4人いると言う事で、麻雀で勝負と行こうか!喰いタンなしのルールで(笑)
セグナ>テレビ見るだけで、どんだけ時間掛かけちゃうんだよッ!非効率だし、麻雀は、単に、お前がやりたいだけだろッ!
ゲルドリック>フハハハハ~~!!
セグナ>意味が分からん!
リシェット>あぁ~~ッ!もう!何でも良いから早くしてよ。徹子の部屋が始まっちゃうでしょ。
Kikurage>お前が勝つとは限らない!よって、焦ってもしょうがないでしょ!
ゲルドリック>分かったッ!良い方法を思い付いた。番組を見ると言う事に縛られているから、先へ進めないんだ!だったら、皆で遊べるゲームなどをやるのは如何?
Kikurage&リシェット&セグナ>う~ん。論外だね!(満面な笑みで)
ゲルドリック>では、どうしろと言うのだ。唯でさえ[Necro Boy]のキャラクターは、お互いに仲良くないとされているのに。
Kikurage>え~と、それは私に対して、遠回しのあてつけ?
ゲルドリック>フッ!さあね。あなた自身がそう感じたのなら、そうなのではないのか?
Kikurage>シバキますよ!
セグナ>もうこうなったら、やっぱりジャンケン一本勝負にしようぜ!
Kikurage>それが一番良いと思う。
リシェット>分かったわ。その方向で手を打ちましょう。
ゲルドリック>む~ん・・・、仕方が無い。分かったジャンケンにしよう!
Kikurage>よし!全員一致と言う事で、ジャ~ンケ~ン・・・・ポイッ!(グー)
ゲルドリック>(グー)
リシェット>(パー)
セグナ>(グー)
リシェット>あらっ!本当に勝っちゃった!
Kikurage>おめでとう。これで自由にテレビを見れる権利が与えられる。リシェット君、リモコンを受け取りたまえ!
リシェット>ではでは、遠慮なく見させてもらうわね。徹子の部屋~っと、ポチッとなッ!
ザーーーー!!
リシェット>あら?砂嵐!!?んじゃあ、4チャン(ポチッ)
ザーーーーー!!!
リシェット>あれ?4も砂嵐?じゃあ、今度は6(ポチッ)
ザザッーーーー!!!
リシェット>て言うか、全然映らないじゃないのこのテレビ!Kikurageどういう事よ。ねぇ!
Kikurage>う、う~んと、言い忘れてたんだけど、家のテレビアンテナ取っ払ってるんだよね。NHKの集金がウザイから。
リシェット>えぇ~!!??そりゃ~ないでしょ?じゃあ、今までの争いは何だったの?無駄だったじゃない。
Kikurage>ま、まあ成り行き上、仕方がなかったと言う事で・・・
ゲルドリック&セグナ&リシェット>それで、済まされる問題ではないッ(ドガッ、バキッ、ボコ、ドス!)

めでたし!めでたし!!(Kikurage氏は、全治1ヶ月の大怪我を負ったらしい・・・)


回す人を指名してください

えっと、頂きましてから、結構時間が経過してしまっておりますので、もしやりたいと言う方がいらっしゃいましたら、どうぞ、お受け取り下さいませ(^0^)/

もちろんスルーおkです♪
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鋼構造的追跡者(2)
- 2007/04/05(Thu) -
カーソンは、ヒラリーの事を気にせずビルの入り口へと歩いていると、後から、少々不機嫌な表情を浮かべるヒラリーが早歩きで追って来る。
「お待ちしておりました!カーソン様。……えー……そちらの方は……?」
 カーソンとヒラリーが、ビルの入り口に来るなり、入り口付近で立っていたスーツ姿男のが、深々と頭を下げる。
「ああ、久ぶりだな。ミスター・ニイヤマ!元気だったか?こいつは、俺のパートナーだ。心配するな」
 新井山と言う男は、カーソンとは知れた人物らしく、カーソンの方から気さくに話を掛ける。
「然様で御座いますか。これは、失礼致しました。奥の部屋で、社長がお待ちです。ささっ、どうぞ中へお入り下さいませ!」
 新井山は、ヒラリーの方へ再び頭を下げると、ビルの入り口に控えるエレベータへと、作り笑顔とさえ思える程の満面な笑みで2人を手招きし、案内する。
カーソンとヒラリーは、新井山の案内されるがまま、ビル備え付けのエレベータに乗り込むと、それを確認する新井山は、最後に乗り込んで、素早くエレベータの階層ボタン押す。

 ウイィィーン!

機械的な起動音と共に、エレベーターは、動き出し、どんどん階層が下がって行く。
流石は、80階を超える建物だけあって、エレベータ中は、優に30人は乗れるであろう広々とした造りになっている。
チィーン
丁度、70階に到達した時点で、エレベータは止まった。
すかさず新井山は、エレベータの『開』と表示してあるボタンを押す。
「さあ、どうぞ、前へお進み下さいませ」
 長年、人に接する事が体に染み付いているのか、相手を観察し、細かな所まで丁重な扱いをし、笑顔を崩さない彼は、業務な堅苦しさを感じさせない、穏やかな対応。しかも、ぎこち無さも無く、極、自然としている。
新井山に先導されながら、長い通路を2人は歩いて行くと、前方の突き当たりに一つの大きい両開きの扉が構えていた。
その大きな扉の前まで来ると、新井山は、ドアを2回ノックをする。
コン!コン!
「新井山です」
「………入れっ!」
 扉の奥から、応答する声が聞こえる。新井山は、それに応じると、ドアノブを回し、中へと入る。
「社長。お連れしました」
新井山はそう言うと、ドアを開き切り、カーソンとヒラリーの二人を部屋の中へと招く。
「どうぞ、お入り下さいませ」
 カーソンとヒラリーは、新井山と言う通りに、部屋へ入る。
 部屋の中は、とても広く、壁や棚の上などには、一般人には到底手にする事が出来ない様な絵や置物などが並んでいる。
「インディアナからだと、かなり時間が掛かったんじゃないか?しかも、ヘリへの乗り継ぎは疲れただろ?遠慮なく椅子に掛けたまえ」
 皮製のゆったりとした椅子に座っている男は、唐突に切り出す。スーツ姿ではあるものの、ネクタイはしておらず、一企業の社長と言うイメージからは、相反する様なラフさが全体的に際立っている。
「俺等は、世界中を駆け回るなんて、日常茶飯事だ。ミスター・コバヤカワ。長距離移動には、嫌でも自然と慣れるさ。唯一、俺に疲れを駆り立てるとすれば、それは、インディアナ名産のインドリンゴの木が絶えてしまうと言った忍びない事を悩む位だ」
 カーソンは、どんな所でも変らずマイペースなのだろう。両手を広げ、頭をゆっくりと左右に振った。
「ハッハッハッ!最もだ。カーソンらしい意見だな。ん?それより、そちらの綺麗なお嬢さんは、初めてお見受けするが、カーソン君のお連れさんかね?」
 小早川と言う男は、カーソンのジョークを笑い飛ばし、さっきからカーソンと一緒にいるヒラリーに眼をやる。
「ああ。こいつは、俺のパートナーだ。最近は専ら、こいつと組んで仕事をしている。不満かい?ミスター・コバヤカワ」
 カーソンは、小早川の異様な表情を見て、言葉を投げ掛ける。
「―――いや、逆だよ。こんな綺麗なお嬢さんが、カーソン君と共に仕事をしているなんて、誰も想像が付かんさ。正直驚いた。彼女も……」
 小早川は、途中まで言葉を切り出すと、ちらっと入り口の扉の前に立つ新井山に視線を移す。
「新井山。もう、下がって良い。本来の業務に就いてくれ。ご苦労だったな」
 社長である小早川の口から、そう告げられた新井山は、一度、その場に居合わせる皆に対して、深く頭を下げて、扉を閉めると同時に退出した。
「配慮せずに、ペラペラとすまんかったな。雑談は好きな方なんだ。許せ」
 バツが悪そうな表情で、頭を掻く小早川。
「なーに!気にしなさんなって。聞かれた所でどうせ、俺等のやっている事は、一般人には到底理解し得ない事だろ?それより、そろそろ本題に入って良いか?ミスター・コバヤカワ」
 カーソンのその言葉で、小早川は急に真剣な表情になり、室内の空気がガラッと変る。
 小早川は、頭を小さく上下に動かす。
「オーケッ!ヒラリー。ケースを俺に………」
 アルミ製のアタッシュケースが、ヒラリーからカーソンへと手渡された。
「今回は、こちらとしても、かなり苦戦を強いられましたが、上場の収穫です。ご確認を……」
 カーソンは、そう言うと、アタッシュケースを開けて、小早川の方に見せた。
「おぉー!!……これは、最近では稀な位の上物ではないかっ!」
 アタッシュケースの中を見るや否や、自然と顔が綻ぶ小早川。
カーソンが、小早川に見せたアタッシュケースの中には、赤、緑、青と、それぞれ神々しく光る3つの玉があった。それは、紛れも無く、魔導使いなら必ず所持している筈のポータルだった。
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鋼構造的追跡者(1)
- 2007/04/02(Mon) -
鋼構造的追跡者





―――バタバタバタバタッ!!

辺りが夕闇に暮れる頃、空に定期的なリズム響かせる黒い一台のヘリ。
夜景眩い都会の上空を、まるで、支配しているかの様に悠々と飛んでいる。
ヘリ内部には、操縦者が1人と後部に2人が乗っていた。
後部に乗っている2人は、落ち着いた様子で、向かい合わせの座席に座っている。
1人は、サングラスを掛け、黒のロングコートを羽織り、足を向い側の座席に突き出した形で組んでいる物々しい男で、その反対側に、黒いビジネススーツで慎ましく足を揃えた格好で座っている女の2人であった。
女の方が、除に、足元にあるアルミ製のアタッシュケースを取り出し、パチン!とフックを外すと、ケースを開けて中を確認するのだった。
「………」
 その女は、ケースの中身の物を見るや否や、不服そうな顔を横に傾ける。
「何だ?まだその取引に納得が行ってないと言う顔だな。ヒラリー」
 向かい側に座る男は、ヒラリーと呼ばれるその女の様子を気に掛ける様に言葉を発した。
「今更だけど、大きい額で取引される事自体が可笑しいと思うわ。宝石類ならまだしも、こんな物に、それほどの価値があるとは考えられないの。カーソン」
 ヒラリーは、再び手元にあるアタッシュケースの中身にある物を見て、疑問を懐く。
「……気持ちは、分からなくも無ぇが、それにどんな価値があるかなんて俺等には関係無い事だ。それの価値など専門の奴に任せればそれで良い。俺等は、常に金と言う代物で動いている。深入りしたら限が無ぇよ」
 カーソンと呼ばれる男はサングラス越しに眉を顰めながら、答えた。
「………」
 カーソンと言う男の言う事は、ヒラリーにとっても、最もな事らしく、押し黙る。
「それにな、ヒラリー。俺等がやってるこの仕事を、そこ等の連中にに勤まると思うか?勤まら無ぇだろ?敢えて、価値を付けるとしたら、それは俺等にだ。違うか?」
 ヒラリーは、嫌そうに軽く頷くと、手で止める合図をした。
 両サイドに高く聳える谷間様なビル群を幾つか越えると、ヘリは、大きなビルの上空を大きく旋回する。
一回転程、旋回すると、そのビルの屋上に設置されているヘリポートへゆっくり降下しつつ、着陸を始めた。
 プロペラの回転の勢いで、辺りに突風を巻き起こしながら、地面に着ける。
ガチャッ!
カーソンは、ヘリのドアを横にスライドさせ、ヘリから下りると、続けてヒラリーも降りた。
「…さて、俺等の雇い主様とのご対面と行きますか」
 ヘリから降りたカーソンは、一息吐くと、そうヒラリーに告げる。
「へぇ。この国は初めて訪れるけど、この国の夜景も捨てた物ではないわね」
 ヒラリーは、高いビルの上から、都心を一望する。
「……そうか。お前は、初めてか。だが、マンハッタンディナーと洒落込む前に、早く仕事を済ますせるぞ!」
 カーソンは、ヒラリーにそう言うと、ビルの中へと足早に移動を始めた。
「彼方には、ロマンチック的要素が足りないわ」
「そんなものを持っていても、仕事に支障を来たすだけだ」
「堅物!」
 余り、仕事以外の事に興味を示さないカーソンに対して、愚痴を溢すヒラリーだった。
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