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[Necro Boy] 高所の徘徊者 (5)
- 2006/06/20(Tue) -


「お前が……、いや、違う様だな」
 出てきた男は、白目を向けて気だるそうに、よろめいて立っていた。まるで、酔っ払いそのものだった。
「お前と相手している暇は無い。ご主人は何処だ?」
 男は答えない。いや、本人の意識が無い為に、答えるはずが無かった。返事の代わりなのか、男はいきなりゲルドリックに襲い掛かる。
「フン、無駄な事を」
 ゲルドリックは素早く身をかわし、軽くあしらうかの様にまわし蹴りを男のみぞおちに、ヒットさせた。
 男は吹っ飛ばされ、崩れ落ちた。それ以上動く気配は無い。
 ゲルドリックはそのまま男に近づいて、調べ始めた。男には、釣り糸位の太さの、おそらくナイロン製と思われる糸が、首、背中、腰、と背骨のラインに三本刺されていた。
「なるほど。やはり、糸で操られていた訳か。」
 ゲルドリックが、呟いた。と、次の瞬間。倒れていた男が、糸に引っ張られるマリオネット様に物凄いスピードで、ビルの高層部へ消えて行く。
 ゲルドリックは、やれやれ、と言った感じで、溜め息を吐いた。辺りを見回し、確信したように納得すると、身に着けているマントを片手で広げ始めた。
 暫くして、マントの内側から薄黒い混沌とした大きな何かが姿を現した。それは、今にも喰らい付きそうな威圧的な顔をした頭が二つ。全身は黒く尻尾が三本。大きさは、三メートルを越すほど。犬とも狼ともつかない、奇怪な獣だった。
「お前は、気性が荒いからなぁ。いちいちこんな事で呼んですまないが、協力してくれ。ケルベロス」
 ゲルドリックはケルベロスの頭を撫で、そのまま背中に乗る。
「このビルの上まで頼む」
 ゲルドリックの指示に従うように動き出したケルベロス。助走を着けてビルとビルの壁を交互に飛び交う様に駆け上がって行った。



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コメント
-こんばんは-
もう
「ヒィ~~ッッ!」
って感じです!

頭の中で、その光景がパァーっ!と広がって男がビルの上にサーッと登っていく様子が
浮かびました!
もう引き込まれます!
Kikurageさん、文章めちゃくちゃうまいですよ!

誰が操っていたんでしょう?!
ケルベロスは追いつくのか?
凄く楽しみです!!

また遊びにきますね(^▽^)ノ
2006/06/20 22:26  | URL | かんげつ #-[ 編集] |  ▲ top

-コメント有難うございます(^0^)-
かんげつさん>

次回の掲載で、やっと2回目の挿絵が出せます。

自分なりに、小説の内容で、臨場感が出せたらと思っております。

また、かんげつさんの所に遊びに行きます
^0^/
2006/06/20 23:09  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

--
ゲルドリックさんの前に現れた敵は、ロープで操られているような不思議な敵ですね。
一体何者なのか、気になるところです。
ゲルドリックさんは召還魔法を得意とされているのですね。ギリシア神話の伝説の魔物ケルベロスを召還する場面が迫力があると思いました。
次回の展開に期待します
2007/02/15 13:27  | URL | 要 #-[ 編集] |  ▲ top


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