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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (55)
- 2007/01/24(Wed) -


               +

 フライパンに、にんにくの刻んだ物を炒め、少し狐色になった所で豆板醤を投入。
 にんにくと豆板醤をある程度炒め、香り立ってきたら、合い挽き肉を又、投入。
「ぶっ!あっはっはっはっ~~!」
 しゃもじで、合い挽き肉を解しながら、豆板醤と絡め、テンメンジャン投入後、軽く塩コショウで味付けをする。
 再度それを絡めながら、鶏がらベースのスープ200ccと、料理酒大さじ一杯、砂糖小さじ一杯、手頃な大きさに切った絹ごし豆腐を投入。
 その後は、豆腐に味を付ける為、火を弱火にして、5、6分煮立たせる。
「ぐっ、もうダメ!何、この展開!あっはっはっ~~!」
「………」
 豆腐を崩さない様、しゃもじでゆっくりと掻き混ぜた後に、予め刻んで置いた葱を入れ、片栗粉を水で溶いた物を一旦、火を止めてから投入。
 片栗粉を水で溶いた白い液体が無くなるまで良く掻き混ぜたら、再度火を強火にして煮立たせて完成。
 晴美は、材料通り麻婆豆腐を完成させた。
「あぁ~~!泉谷君ダメだよ。そんな強引に攻めたらッ。女心が全然分かってない!」
 材料は、予め潤子が買ってきたものである。
 材料を買って来ては、晴美の家に押し掛けて、材料を晴美に押し付けた当の本人は………、炬燵(こたつ)に下半身を潜り込ませ、有意義に少女漫画に夢中だった。
「ほらぁ~~、言わんこっちゃない。アザミちゃんが可哀想だよ!」
 潤子は、誰に言う訳でもなく、少女漫画の世界に入ってしまったのか、登場人物のキャラクターの名前を口にして、一人で駄目だしをしていた。
「潤子ぉ~~、料理手伝うって言ったのに、全然手伝ってくれないじゃん!」
 髪をゴムバンドで後に束ね、エプロン姿の晴美は、寝っ転がっている潤子に対して呼び掛けた。
「はっ!?御免御免。何を手伝えば良い?」
 潤子は、晴美の呼び掛けで、我に返った様な反応で慌てて起き出した。
「もう、潤子が漫画に夢中になって読んでる間に終わっちゃったよ。だから、その食器棚から、淵の深い大きめのお皿取って」
 晴美は、ちょい膨れ顔でそう言うと、キッチンの近くの食器棚の方向へ人差し指を指す。
「了解ぃ~~~!あの〝アンチョビーフレンズ〟って漫画、面白過ぎて、嵌っちゃったよぉ~」
 潤子は、顔の前に掌を立てて、御免のポーズをすると、晴美に言われた通り、食器棚を開いて、お皿を取り出し始めた。
 晴美は、潤子から手渡された淵の深いお皿に、作った麻婆豆腐を移し、潤子は、お茶碗を取り出し、ご飯を装ってテーブルに並べた。
「いっただきま~す♪」
 全て並べ終えて、二人が席に着くと、満面な笑みを晴美に向ける潤子は、待ち兼ねた、晩御飯にお箸を親指に挟さみながら手お合わせる。
 そして潤子は、ポケットから小さなビンを取り出す。ビンの中身は、なにやら赤い物が入っている。
「潤子。そのビンは何?」
「えっ!これ?これは、マイ調味料です」
「マイ調味料って、如何にも辛そうな調味料なんですけど………」
「そそ、椎凪家特製スパイス!でも、そんなに辛くないよ」
 そう言いながら、自分が装った麻婆豆腐に2、3滴垂らすと、その麻婆豆腐はより一層赤みを増す。
「ちょっと、味見してみてよ晴美!」
 晴美は、潤子に言われると、スプーンで少し貰い、そのまま口に運んだ。
「あっ、ちょっと辛めのラー油の感じで、胡麻油の香ばしい香りがして美味し………………!?」
 途中まで、椎凪家特製スパイスの味わいを語っていた晴美だが、突如としてもがきだしキッチンに直行した。
「あれ?晴美ちゃん大丈夫?」
 晴美の只ならぬ反応に心配な顔をする潤子に対して晴美は、シンクの蛇口を捻って、水をグラスに注ぐとその水を一気飲みしていた。
「かっら~~い!て言うか、痛い!」
 口の中に広がる辛さに、冷や汗を掻く晴美。激甘党な潤子は激辛党でもあった。
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コメント
-こんばんは☆です-
麻婆豆腐がおいしそう!!
って、やっぱり晴美ちゃんが作るハメに(笑)でもふたりが登場すると和みます~~v
マイ調味料の正体って、何でしょう……。痛いくらいの辛さって。潤子ちゃんはある意味無敵ですねv
2007/01/25 19:23  | URL | c.p #-[ 編集] |  ▲ top

--
なんだか、一気に和みましたね。
材料を持ってきて、作ってもらって食べる潤子ちゃん。
マーボー豆腐がどんどん作られていく様が、頭に浮かんで・・・・、食べたくなってきました(笑
2007/01/25 19:58  | URL | kazu osino #7av6LuR2[ 編集] |  ▲ top

-おはようございます-
今回は、凄く和んでしまいました(*^^*)
しかも「麻婆豆腐」
食べたくなっちゃいました(*^^*)
晴美ちゃん、料理がとても上手そうですよね。
そして食べる専門の潤子ちゃん(笑)
何だか笑ってしまいます。

そして「my調味料」
一体、どんなものなのでしょうか??
辛いの大好きな私としては
とても気になります(*^^*)
2007/01/26 08:13  | URL | 海月 #9xVGaoVI[ 編集] |  ▲ top

-絶妙のタイミングですね(笑-
さぁ!バシリスクをどう退治するんだ!
・・・と思ったら潤子ちゃんバカウケみたいな(笑
いいですね。この展開。
好きですねー。
「もうダメ!」とか、「強引に責める」とか、微妙に戦闘シーンを彷彿させる単語がセリフの中に織り交ぜてあるのがまた何ともいいです。
1行目で「あ、戻った」と知り、
2行目で晴美ちゃんが何を作っているのか分かりました(笑
もしかして、kikurageさんは料理上手?
ちなみに僕は皆無です。
2007/01/26 18:32  | URL | 楓 #u2lyCPR2[ 編集] |  ▲ top

--
c.pさん

おはよう御座います(^0^)/

前回の緊張の走る緊迫した空気から一転、家庭的な和やかな雰囲気を醸し出している晴美ちゃんと潤子ちゃんです。
潤子ちゃんは、キャラクター的に、何でもありな、あう意味無敵な立場ですね(^0^)
この二人のお話が、終わった後は、いよいよクライマックス本番です!


kazu osinoさん

おはよう御座います(^0^)/

前回から一変した内容になりました。
私も、綴っている最中に、お腹が空いてきてしまいましたね(笑)
二人のお話の次は、クライマックス本番です!


海月さん

おはよう御座います(^0^)/

また此処で一旦、晴美の視点に切り替えました。
前回の内容とは、ギャップのある和やかな雰囲気のスタートです。
晴美ちゃんが一生懸命、麻婆豆腐を作っているのに、悠長にマンガを読んでいる潤子ちゃん。
只者ではありません(笑)

椎凪家特製スパイスは、どうも中華の香辛料のようです。
晴美ちゃんが発狂するほどの辛さを出す。調味料とは……?


楓さん

おはよう御座います(^0^)/

前回とは、打って変わって、晴美の料理からスタートです!
しかも、潤子ちゃんは、料理の手伝い所か、漫画を読んでいると言う救いようの無い状態です(笑)
料理の方は、上手ではないですが、何かと料理をしております。
自分が食べれれば良いと言う考えなので、結構アバウトだったりします(^^;)
2007/01/27 05:06  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top


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