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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (56)
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- 2007/01/28(Sun) -
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舌がヒリヒリするのか、手を団扇の様に扇ぐ晴美は、潤子を信じられない表情で見返す。 「潤子。あんた普段から、こんな辛くして食べてる訳?」 「晴美は、大げさだよぅ〜。そんなに辛くないよぅ〜」 と言った側から、マイ調味料の入った麻婆豆腐を口に運び、平然と食べる潤子だった。 「特別、辛いのが苦手じゃないし、キムチとかを普通に食べれる私が、辛いって言ってるんだから、相当辛いわよッ!」 晴美の言う通り、潤子の辛さに対するしたの感覚は、狂っているとしか思えない程の域に達している事は間違いない。 あくまで、晴美の舌の感覚が普通であって、潤子の舌の感覚が可笑しいのである。 「おっかし〜なぁ〜。四川豆板醤をベースに、ごま油と沖縄の島唐辛子を泡盛で浸けたクースを混ぜただけなんだけど……、島唐辛子の量が多かったかな?」 如何してこれ位で辛いのかと首を傾げ、最後まで晴美の反応が分からない潤子だった。 そんなこんなで食事が始まって、潤子の次から次へと出てくる弾丸トークを聞きながら楽しい食事を過ごすが、晴美は、潤子程の元気を出せない。 自分が、こんなにも安全な時間を過ごしているのに、ゲルドリックの事を考えると、内心いても立ってもいられない気持ちでいっぱいである。 だが、潤子がいる前で、それを覚られまいと、気持ちとは裏腹に、潤子の話に合わせて笑う。そう、空元気を振るわなければならなかった。 「晴美?微妙に元気ないよ。さっき、電話の時も感じてたけど、なんかあった?」 と、行き成り的を鋭く突いて来る潤子。仲の良い友達だけあって、潤子は、晴美の微妙に違う雰囲気まで気付いていた。 「えっ!?何で?どうもしないよ、別に……」 まるで、心の内をみ抜かれているかの様な潤子の鋭い問い掛けに、慌てて、手を振って否定した。 「晴美君。今日学校であんなに明るかったのに、さっき電話をした時は、暗かった。絶対になんかあったでしょ?私のサーチレーダーは、誤魔化せませんよ」 「サーチレーダー?」 「そそ。こうして長い事、晴美と友達やってると、晴美のどんな細かな事も見抜いてしまうのだよ」 自身たっぷりな表情を浮かべる潤子。 「疑い深いよ潤子は。本当に、何でもないから大丈夫だって!」 「男いるでしょ?」 「え!!?何が………?」 「あっ、今、変な間があった。しかも一瞬、眼が泳いだっ!」 潤子は、容赦なく晴美の確信に迫る。 「何がよッ!それに、何でそう思うのよ?」 晴美は、精一杯の否定をするが、内心、図星を突かれ、かなり動揺を見せる。 ゲルドリックと一緒に生活を始めて以来、自分を含め、同居している事を悟られまいと、ゲルドリックの私物や身の回りの物に対しては、日頃から注意を払い、気を遣っていたのである。 「私が来て直ぐに手を洗うって言って、洗面所借りたでしょ?実はその時にね、歯ブラシが2本ある事に気付いてたの」 潤子の話を聞いた途端、晴美の心の中では、しまった、と思い出した様に叫ぶ。 完璧に証拠隠せてると思っていた晴美だったが、歯ブラシと言えば、毎日使う日用品。極当り前に使う物が逆に気付き難く、盲点になってしまっていたのだった。 |
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のような、状況に・・・。