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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (63)
- 2007/02/19(Mon) -

 此処に来て、立場が逆転し、今までリシェットが有利だった戦いの流れが崩れる。
 リシェットは見上げたまま、闇夜の空から降りて来る大きな牆壁を背に自分を見下ろすゲルドリックが、運命を司る圧倒的な絶対者に見える程だった。
 幾ら、バジリスクがレジェンドの召喚獣とは言え、対空からの攻撃を交わす事は不可能であり、だからと言って、リシェット自身が反撃に転じるだけの魔導エネルギーなど残っていない事は、言うまでも無い。
 即ち、戦況を覆されたうえ、リシェットは完全に詰みの状態となった。
「な、何故、これ程まで……魔導エネルギーを引き出せる筈が……可笑しい………」
 リシェットは、眼の前に起こった信じられない状況を眼の当たりにして、全身の力が抜け、ガクリと半分項垂れる様に、支離滅裂な独り言を呟いていた。
 ゲルドリックの放った、闇夜から現れた牆壁は、容赦なくバジリスクを中心とした範囲を大幅に被い尽くし、大地と接触した。

 ズドォォーーーン!!

 衝突の衝撃波と共に、周囲は激しい突風と地震の様な大きな振動が巻き起こる。
 闇夜の牆壁の中心にいたバジリスクは、当然の如く、その餌食となり、地面は、所々地割れをし、木は突風によって吹き飛ばされる。
 そして、闇夜の牆壁は、地面との衝突を終えると、全体が罅入り、まるでビルが崩壊する様に崩れだして、跡形も無く消えて行く。
 煙に混じって飛散した塵などが収まる頃、今までのそれが嘘の様に静まり返る。
 100メートル程の範囲で落とされた牆壁の衝撃力は、軽くその周囲半径200メートル位を全て吹き飛ばすものだった。
 よって、地面には一面の芝、周りは木々と草の緑に覆われた自然公園の一部が、何も残らず、唯の荒地と化していた。
 

              5


「………………」
   
 ………停止していた意識が途中、途切れながらも、徐々に戻る。
 空気の流れが無く、そして異様な温かさを肌で感じ取る。
「………?」
 違和感を感じ、眉を顰める。
 まだ朦朧とする意識の中を必死に現実へと引き戻し、意識を回復させる。
「ん?意識が戻ったか」
 動くなり、誰かが早々に声を掛ける。
 重い頭を片手で支え、状態を起こすと、薄目を明け滲んだ光景を頼りに、辺りを見回すと、数人の人影らしき姿を捉える。
 視界がハッキリとして姿を捉えたそこには、本人が眼を疑う人物。ゲルドリックとセグナの姿があった。
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コメント
-こんばんは、kikurageさん♪-
むぉぉぉっ、とうとうこの戦いに決着がついたのですね!
凄い・・・、リックはやっぱり凄いです!
そしてそのリックをここまで追い詰めた、リシェットさんも凄い!!
圧倒的なリックの力を感じたリシェットさん。
目が覚めたリシェットさんの側にいた、リックとセグナ。
何か違う関係が気づかれればいいな・・・、そう切に願います。
2007/02/19 21:53  | URL | kazu osino #7av6LuR2[ 編集] |  ▲ top

--
Kazu osinoさん

こんばんはです(^▽^)つ
とうとう、長き熾烈な(リシェットの一方的)戦いに終止符が打たれました。
リックにとっては、苦戦ばかり強いられた辛い戦いでした。
しかしながら、ご存知の通り、リックとリシェットの蟠りが消えた訳ではありません。
――和解――
それが、このお話の最大のテーマです。
5章から、本当に重要な部分に入って行きます。

次回も頑張ります(^▽^)つ♪
2007/02/20 01:15  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

-おはようございます-
凄いですね・・・
小説を読んで、リックのしかけたものが
どれだけの威力のものか…
わかりました。
周囲のものを全て飛ばしてしまうなんて・・・
リック、凄いです!

しかも、ちゃんと助けたなんて!!
さすがリック(≧▽≦)
ちゃんとセグナも一緒にいるのですね!
これからですね
リシェットの心を溶かすのは・・・
2007/02/20 07:58  | URL | 海月 #9xVGaoVI[ 編集] |  ▲ top

-うんうん^^-
やっぱりリックはちゃんとリシェットの命、助けたんですね☆
どんなに敵意を抱かれている相手だとしても、
しかもその人物に殺されかけたとしても、
それでもリックは助けた。それでこそリックという感じですね^^

ちゃっかりリックの隣にはセグナが居るという所で、顔がほころびました☆
私にとって、リックとセグナは大好きなコンビなので^^
「和解」がテーマとなるこの章。
リシェットとのわだかまりがなくなって、強い仲間になってくれたらいいな~^^
2007/02/20 12:22  | URL | chacha #-[ 編集] |  ▲ top

--
海月さん

こんにちはです。

闇夜の牆壁で、巨大なバジリスクをも消滅させる程の威力。
長き戦いは、リックの膨大な魔導術によって、決着が着きました。

お話は5章に突入致しまして、ゲルドリックはリシェットを保護致しました。
これからが、リシェットとの和解をするお話になってきます。
なんとか、間違った誤解を解かなければなりません。
すべて、リック次第ですね!


chachaさん

こんにちはです。

やはり、リックからしてみれば、リシェット(エルフ)とは何れ和解しなければ先へ進展しないと考えております。
たとえ、一方的に恨まれていたとしても、それは、変らない事です。
その辺りが、他の魔導使いとは、違う点と言えましょうか、リックには、正義と言う信念を持っている様です。

セグナ!
セグナは、リックにとって、掛買いの無い相棒的存在になりつつあります。
まさにこの2人の関係の構図を例えますと、刑事ドラマの「相棒」の様な感じでしょうか(笑)

リシェットは、根が優しいので、けして悪人ではありません。
ですので、和解が成立した暁には、リック&セグナ&リシェットと、面白い3人組みになりそうですね(^0^)
2007/02/20 13:01  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

-むおおおおおおお!!!-
牆壁召還!!!
し、しびれるぅぅぅぅ!!!
のちのちメラニスとの壮絶なバトルを用意しなければならない僕としては、非常に参考にもなり、同時にこんなスケールで戦いを書けるだろうかと意気消沈・・・複雑です汗
それにしても圧倒的スケール!
まさに、
まさに天空、地上に落つ!!!
すげーーーー!
りっくすげーーーー!!
自らの血を代償に・・・てところがまたくーーーーー。
そして、最後はきっちりリシェットを助けているあたりなんともはやダンディズム!!!紳士!!!そりゃ晴美ちゃんも惚れますよね~。
あ、そういや晴美ちゃん今頃・・・笑
2007/02/21 19:43  | URL | 楓 #u2lyCPR2[ 編集] |  ▲ top

--
カナリお久しぶりですなお妙です
コメント下さってたのに全然お返事できてなくてゴメンなさい~;
ので、読んでないんからブバサーっと読んでみたものの・・・

な、何?!ここここんなに進んでるじゃあないか!!

ってカンジでした
そして今回は・・・・
やっとリシェさんも元の温和な方になった(まだだけどなりそうな)感じがしますw

こうやってリックはセグちゃんの時と同じように次々と(?)仲間を増やしていくんですね~
あ~でもなんかリシェさんは頑固そうですからね~
リックが右っつったら意地でも左に行く、みたいなイメージがw
まぁとにかく・・・・5章おめでとうございま~~す°+(人´∀`)°+°
2007/02/21 22:03  | URL | 妙 #-[ 編集] |  ▲ top

--
楓さん

こんにちはです。

リックの大技、闇夜からの牆壁を投下するという並外れた魔導術で、リシェットとの戦いに終止符を打ちました。
こう言った、戦い物の内容しか旨く書けない私ですが、楓さんにそう言って頂いて、本当に感謝しております。

長々と引っ張ってしまいましたリシェット戦を読んで頂いて有難う御座いますです。
5章からは、一番肝心な所、「和解」と言うテーマに沿った話を進めて行きます。

晴美ちゃんは、リックの帰還に胸を撫で下ろしておりますね。きっと(笑)


妙ちゃん

お久しぶりです。

こちらこそ、近頃色々とありまして、ご無沙汰加減にごめんなさいと思っております(^^;)

リシェットとの長い戦いは、やっと終わりまして、第5章に突入しております。

5章では、リシェット(グリーグ一族)との和解と言う、このお話の最大のテーマに沿って話を進めて行きます。
多分、骨が折れる話になりそうな予感(笑)
リシェット(エルフ)は、元々は、温和でして、和解成立すれば、リックにとって、心強い仲間になる事間違い無しです。

次回も頑張ります(^▽^)つ♪
2007/02/22 10:56  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top


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