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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (64)
- 2007/02/22(Thu) -

そう。ゲルドリックが闇夜から牆壁を大地に放った直後、リシェットは、ほぼ放心状態であった事は、ゲルドリックにも判断出来た。
 その為、ゲルドリックは、そのまま降下の姿勢を取り、リシェットの所まで辿り着くと、直ぐにリシェットを腰で抱え、残りの魔導を発動。
 発動した魔導を使い、リシェットを落とし入れた時の様に、暗黒の土地を呼び寄せると再び地面を開き、牆壁が投下される前に、底へ非難したのであった。
 牆壁の衝突が収まり、地上へ現れたゲルドリック。
 その後は、既に気を失っていたリシェットを背負って、セグナの所まで戻り、ゆっくりと晴美の家まで戻って来たのだ。
 牆壁の投下から、既に5時間が経とうとしていた。
「……何故?」
 気絶から醒めて間もない。今の現状と気絶する前までの記憶に大きな違いがあり、錯乱状態に陥っているリシェットは、ベッドから上半身を起こした格好で額に手を当てた格好で考え込む。
「眼覚めたばかりだ。あまり無理をする事は無い」
 リシェットの仕草に一つ深い溜め息を吐き、近くにある椅子に腰掛け、落ち着いた物腰で言うゲルドリック。
「五月蝿いッ、黙れッ。お前に気遣われる筋合いなど無い………ッッ!?」
 リシェットは、ゲルドリックを顔を見るなり、威嚇する様な表情で睨むが、凄い剣幕で言葉を発したのが原因なのか、突然襲ってきた頭痛に頭を抱える。
「………」
 無言のまま、二人してリシェットから視線を外し、溜め息を吐くゲルドリックとセグナ。
 リシェットは、頭痛で自分の思っている以上にダメージがある事を察し、瞼を閉じながら眉間に皴を寄せて、その頭痛に耐える。
「軽く、脳震盪を受けている様だな。なら尚更の事、無理をしない方が良い。もう少し横になってろ」 
 再びリシェットに対して言葉を掛けるゲルドリックだが、無視をするかの様に在らぬ方向を向くリシェットだった。
 そしてそのまま、重く無言な空気が流れようとした時、リシェットから話を切り出した。
「…何故、私を助けた?」
 リシェットから出た言葉は、当然と言えば当然な、至って普通の素朴な疑問だった。
「助けた?…変な事を聞く奴だなお前は。頭の打ち所が悪かったか?」
 不安そうにリシェットを見るゲルドリック。
「変なのは、お前だゲルドリック!私は、お前を眼の敵にして恨んでいるのだぞ。敵である私を止めを刺さずして生かす理由が解らないと言っているのよ」
 リシェットの立場からすれば、最もな言葉。
 しかし、ゲルドリックは、ゆっくりと首を横に振って、否定した。
「いや、変な事を言ってるのは、やはりお前だリシェット。俺には、お前に止めを刺す事などとても出来ない」
「は?」
 リシェットは、ゲルドリックの言っている言葉を疑問に思う。
「そもそも俺には、お前を始末しなければならない理由が見つからないし、元は、お前から一方的に仕掛けて来た事だ。寧ろ、俺がお前に対して求めている事は、その逆だ。お前…いや、グリーグ一族に対して和解したいと思っている」
 ゲルドリックは、あくまで真剣な表情だが、リシェット自身の考えとは、かけ離れたゲルドリックの言葉に全くと言って良い程、理解を示さないリシェット。
「ふざけないでッ!自分の置かれた立場が分かってるの?冗談では、済まされない次元の話をしているの私はッ」
「………そこなんだ。一番の問題は。どうも、過去の出来事に置いて、グリーグ一族側とパーン一族側では、認識のずれがある可能性が高い」
 肝心な所を押さえる様に、直ぐリシェットへ言葉を返す。
「認識のずれですって?フン!何を言い出すかと思ったら、事の始めは、100年も前から。そんな事許される筈が無いッ」
「だから尚更なのだ。我々だけの問題であったのならば、完全に此方が原因であるだろうが………100前、世界的規模で起きた争いを知らないお前ではあるまい?」
「……魔導抗争」
 ゲルドリックの言葉で気付いたのか、リシェットは呟いた。
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コメント
-こんにちは-
今日はお仕事がお休みなので
ノンビりとしています(^-^*)/

目が覚めたのですね。
やはりリシェットとしては
『何故助けた?!』
ってところですよね。

「魔導抗争」
どんな事があったのでしょうか・・・
楽しみに待っています(*^^*)
2007/02/22 11:19  | URL | 海月 #9xVGaoVI[ 編集] |  ▲ top

-kikurageさん、こんにちは♪-
リシェットさんとリック、和解が成立するのでしょうか!!
リシェットさんが頭痛いおかげで←?、リックが話す機会ができましたね。
動けたら、バトル勃発しそうです☆
晴美ちゃんの家・・・・。晴美ちゃん、ほっとしてるでしょうね、リックが帰ってきて。

魔導抗争・・・、そして2つの一族の認識の違い。
明らかになっていくのですね。
更新楽しみにしています☆
2007/02/22 11:41  | URL | kazu osino #7av6LuR2[ 編集] |  ▲ top

--
海月さん

こんにちはです(^0^)

今日は、休日でいらっしゃるのですね!
早々に、コメントを頂きまして、有難う御座います(^▽^)つ

リシェットは、意識が回復して、直ぐリックに対して、邪険にな態度を取っております。
それでもリックは、真相の話に持って行きます。
本当に大事な部分なので、その点ではリックも必死です。
実は、過ちの裏には、「魔導抗争時代」と言う背景がありました。
この先は、真相のお話です。

次回も頑張ります(^▽^)つ


kazu osinoさん

こんにちはです(^0^)

やっと、和解の為の第一歩を踏み出したところでしょうか。
怒鳴る事も儘ならない状況に、渋々リックの話を聞いております。
もし、魔導エネルギーが残っていて、満足に動けたとしたら、即、戦いになる所でしょうね(笑)

晴美ちゃん自身、リックが帰ってきた事により、不安だった気持ちから晴れて、安心しております。
まだ、晴美ちゃんが登場しておりませんが、タイミングの良い所で出そうと思っております。
この先は、真相の話になって参ります。
次回も頑張ります(^▽^)つ
2007/02/22 17:45  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

-なるか?和解!!-
僕も100年前の魔導抗争のことが気になります。
ちなみに僕の冒険物語では、魔導大戦なる設定がありまして、まーそれがどうしたという感じなのですが(笑 なんとなく近しい臭いをかいで嬉しくなっているだけでございます。はっは。
一族間の認識の違い・・・
それは、大きな戦いに巻き込まれ、運命を狂わされた人々にとって避けては通れないものですよね。立場が変われば言い分も変わる。どちらも正義、どちらも悪。戦いに本当の正義なんてないんですよね。
続き、楽しみにしています♪
2007/02/22 19:08  | URL | 楓 #u2lyCPR2[ 編集] |  ▲ top

-むむ~-
リシェットはなかなか頑固なご様子で・・・
リックは本当、何とかして昔からの因果関係に終止符を打ちたいんでしょうね。
だって、本当はこの二人、いがみ合う必要ないんじゃないですか??
真の悪は他にいる・・・
リックはそのことについて、何やら知っているようですが・・・?
魔導抗争の背景、とっても知りたいですね^^
ドキドキしながら続き、楽しみにしてます☆

それにしても、晴美も良かったね!リックが無事で^^
でも他に2人もついてきたけどね(笑)
寛大な晴美、何とも思ってないのでしょうけれど^^ふふ。
2007/02/23 00:19  | URL | chacha #-[ 編集] |  ▲ top

--
楓さん

こんばんはです。

おお、楓さんの小説も魔導と言うカテゴリーが存在するのですね。
確かに、何だか親近感湧きますね。私としても同じ単語が共通していて、嬉しいです(^0^)♪

100年と言う長い歳月が過ぎても尚、認識のずれが生じたまま今回の争いとなりました。
しかし、リシェット(グリーグ一族)の知らない隠された事実があるのです。
問題は、グリーグとパーンの間ではなく、そうなるよう仕掛けた根本的な存在なのです。
リックの口から明かされる内容とは!?
次回も頑張ります(^▽^)つ


chachaさん

こんばんはです。

そうなのです。chachaさんの仰います通りでして、本当は、リックとリシェットは争う必要などないのが本当です。
しかし、肝心な所の認識の違いで、あのような戦いまでに発展してしまいました。
とても悲しい事です。

リックはここぞとばかりに、真相の話を切り出しました。
和解への第一歩と言う所でしょうか。
5章も温かく見守って頂けますと幸いです☆
次回も頑張ります(^▽^)つ
2007/02/23 18:21  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

-こんばんは☆-
なるほど!!どうやってリシェットを助けるのか?と思っていたら、暗黒の土地、その手がありましたね!!リックは出入り自由といったところでしょうか?

それにしても家に連れて帰ってきたのですね。
晴美ちゃんなら、目が覚めた時にと、お茶を用意してそうですw
リックが無事に帰ってきたし、お茶を美味しくいれられそうw
(↑って、勝手に想像が激しい人(^^;)

その前に、事の始まり、こんがらがった誤解がどこで発生したのか?第三者の陰謀説があると、睨んでいる私であります☆
2007/02/23 21:55  | URL | c.p #-[ 編集] |  ▲ top

--
c.pさん

こんばんはです(^0^)

牆壁の衝突前に、自ら暗黒の土地を開いて、非難致しました。
リックには、暗黒の土地の中を自由に移動する事が出来て、例えると、プールの様な感じでしょうか。

晴美ちゃんの事ですから、リックの帰還に緊張から胸を撫で下ろし、安堵したと思います。
晴美ちゃんが、お茶を差し出すシーンは、とても和やかな感じになりますね☆
後ほどに、晴美ちゃんを登場させたいと思います♪

c.pさん、鋭いです!
パーン一族とグリーグ一族の争いの裏には、第三者の介入があります。

次回から、その真相を、リックから語られます。
2007/02/26 00:39  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top


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