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[Necro Boy] 高所の徘徊者 (15)
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- 2006/07/13(Thu) -
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―――最初に出会った時と同じ。 双方がお互いを睨み、再戦のシチュエーションには相応しい緊迫した空気。 セグナの方から話し出す。 「俺の魔導エネルギーは、何から吸収するか知ってるよなぁ?あんたなら」 唐突な質問に反応して、あたりの状況を目で追いながら観察する。 「この日は丁度この街でパレード………、いや、この国では、お祭りと言うんだっけか?」 セグナの言葉の意味が分かったのか、少々顔を引きつらせるゲルドリック。 「そうだ。俺の魔導エネルギーは、人間を含めた生物達の生命の活力だ」 今のこの環境こそが、セグナにとって自分の魔導を全力で発揮出来る場。セグナが場所を移動した理由はこの為だった。 「―――さあ。始めようか!」 言葉と同時にセグナの魔導が発動する。そしてそれは、セグナの足元から徐々に赤白く光る線を象り、次第に広がって行く。 セグナから広がって行く赤白い光は、辺りのビルから連なる糸にまで達し、まるで、巨大な蜘蛛の巣の様な形を露にした。 「此れが全部、糸の継ぎ合わせ。………なるほど。お前の独壇場と言う訳だな」 そう言うと、ゲルドリックは、自分の足を魔導でコーティングし、セグナが造ったであろう糸で出来たグランドに踏み入れる。 糸は、思った以上に丈夫で、太いロープの上に乗ってるかの様な撓りを聞かせている。 最初に仕掛けたのは、セグナの方だった。 セグナの足元から炎が糸に沿って、ゲルドリックへと伸びて行く。それに伴って、当然ゲルドリックが回避する為に横への移動を開始する。 ゲルドリックとしては、成るべくセグナとセグナの攻撃から距離を取り、この不利な状況から攻めるか模索する時間が欲しい所。 だが、時間は待ってはくれない。予想以上のスピードで迫る糸のラインに沿って伸びる炎。 動き回るのには、あまりにも不安定な糸を張っただけの空中戦。 万が一に、隙間だらけの糸を踏み外せば、下に落ちてしまう恐れもある。 かなりの場数を踏んでいるだろうゲルドリックでも、流石に糸で出来たネットの上を走るのには不慣れで、思考通りには行かず、そのギャップに戸惑ってしまっている。 そんな状況を見てセグナは、更に右腕から糸を引っ張り出し、ゲルドリックに向けて放つ。 「この状況を、どう回避するか見せて貰おう。ゲルドリック」 小さく独り言の様にセグナは呟く。 これで、ゲルドリックに向かって来る危機的な対象物は二つ。 ゲルドリックは、炎を回避する為に走るので精一杯なのだが、突然セグナの放った糸へ向かって方向転換し、自ら飛んでくる糸へと走る。 咄嗟に右腕から、薄黒い魔導を発動させ、飛んで来た糸を直接掴むと同時に自分の魔導でセグナの魔導を一旦打ち消し、新たに自分の魔導を送りこみセグナへ投げ返す。 それは、一瞬の早業だった。 だが、後ろから糸伝いに向かって来る炎の対処が残っている。 ゲルドリックは、続けて魔導を右手に集中させ、タイミングを合わせ黒炎を放った。 炎の打ち消しを図ろうと、黒炎を放ったゲルドリックだったが、黒炎と炎が接触した途端、炎は暴発した。 半ばこうなる事を予想していて、避ける態勢をするゲルドリックだったが、すでに遅かった。 暴発した炎は、分裂し、火の粉となってゲルドリックに降り注ぐ。 |
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