スポンサーサイト
- --/--/--(--) -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
[Necro Boy] 高所の徘徊者 (15)
- 2006/07/13(Thu) -


―――最初に出会った時と同じ。
 双方がお互いを睨み、再戦のシチュエーションには相応しい緊迫した空気。
 セグナの方から話し出す。
「俺の魔導エネルギーは、何から吸収するか知ってるよなぁ?あんたなら」
 唐突な質問に反応して、あたりの状況を目で追いながら観察する。 
「この日は丁度この街でパレード………、いや、この国では、お祭りと言うんだっけか?」
 セグナの言葉の意味が分かったのか、少々顔を引きつらせるゲルドリック。
「そうだ。俺の魔導エネルギーは、人間を含めた生物達の生命の活力だ」
 今のこの環境こそが、セグナにとって自分の魔導を全力で発揮出来る場。セグナが場所を移動した理由はこの為だった。
「―――さあ。始めようか!」
 言葉と同時にセグナの魔導が発動する。そしてそれは、セグナの足元から徐々に赤白く光る線を象り、次第に広がって行く。
 セグナから広がって行く赤白い光は、辺りのビルから連なる糸にまで達し、まるで、巨大な蜘蛛の巣の様な形を露にした。
「此れが全部、糸の継ぎ合わせ。………なるほど。お前の独壇場と言う訳だな」
 そう言うと、ゲルドリックは、自分の足を魔導でコーティングし、セグナが造ったであろう糸で出来たグランドに踏み入れる。
 糸は、思った以上に丈夫で、太いロープの上に乗ってるかの様な撓りを聞かせている。
 最初に仕掛けたのは、セグナの方だった。
 セグナの足元から炎が糸に沿って、ゲルドリックへと伸びて行く。それに伴って、当然ゲルドリックが回避する為に横への移動を開始する。
 ゲルドリックとしては、成るべくセグナとセグナの攻撃から距離を取り、この不利な状況から攻めるか模索する時間が欲しい所。
 だが、時間は待ってはくれない。予想以上のスピードで迫る糸のラインに沿って伸びる炎。
 動き回るのには、あまりにも不安定な糸を張っただけの空中戦。
 万が一に、隙間だらけの糸を踏み外せば、下に落ちてしまう恐れもある。
 かなりの場数を踏んでいるだろうゲルドリックでも、流石に糸で出来たネットの上を走るのには不慣れで、思考通りには行かず、そのギャップに戸惑ってしまっている。
 そんな状況を見てセグナは、更に右腕から糸を引っ張り出し、ゲルドリックに向けて放つ。
「この状況を、どう回避するか見せて貰おう。ゲルドリック」
 小さく独り言の様にセグナは呟く。
 これで、ゲルドリックに向かって来る危機的な対象物は二つ。
 ゲルドリックは、炎を回避する為に走るので精一杯なのだが、突然セグナの放った糸へ向かって方向転換し、自ら飛んでくる糸へと走る。
 咄嗟に右腕から、薄黒い魔導を発動させ、飛んで来た糸を直接掴むと同時に自分の魔導でセグナの魔導を一旦打ち消し、新たに自分の魔導を送りこみセグナへ投げ返す。
 それは、一瞬の早業だった。
 だが、後ろから糸伝いに向かって来る炎の対処が残っている。
 ゲルドリックは、続けて魔導を右手に集中させ、タイミングを合わせ黒炎を放った。
 炎の打ち消しを図ろうと、黒炎を放ったゲルドリックだったが、黒炎と炎が接触した途端、炎は暴発した。
 半ばこうなる事を予想していて、避ける態勢をするゲルドリックだったが、すでに遅かった。
 暴発した炎は、分裂し、火の粉となってゲルドリックに降り注ぐ。

スポンサーサイト
この記事のURL | 自作小説 | CM(10) | TB(0) | ▲ top
<<[Necro Boy] 高所の徘徊者 (16) | メイン | [Necro Boy] 高所の徘徊者 (14)>>
コメント
--
ゲルドリックまともやピンチ!!ですね。この小説を読むのが日課になってきた今日この頃です。どう切り抜けるのか??楽しみです。
2006/07/13 01:21  | URL | Thanatos #-[ 編集] |  ▲ top

--
読みましたよ~。

この国では、お祭り>

このセリフで気付いたんですが、セグナはどこの人間なんでしょうね;
なんだか、新しい世界が広がりましたね。

セグナの魔導のエネルギーの根源は「人の生命」。
ゲルドリックは死霊と言うことは正反対の属性なのかな??
なるほど、下のお祭りにも意味があったんですね~。
きちんと伏線回収できていますね。

今回は感心させられました。
続き楽しみにしています。

バナナチップボーイでした~。
2006/07/13 06:07  | URL | バナナチップボーイ #-[ 編集] |  ▲ top

-おはようございます-
今日は暑くなるのかしら?
と思ったら意外と涼しいです(^▽^)

あぁ・・
もう見ててハラハラとします!
もう一秒争う攻撃!
リックに被害がありませんように!!(ToT)
それにしても敵ながらもアッパレですね
セグナは!
2006/07/13 10:07  | URL | かんげつ #-[ 編集] |  ▲ top

--
ゲルドリック、ピンチの連続ですね><
勝敗よりも、この戦い自体がどうなるんだ~~~
2006/07/13 13:25  | URL | ☆浪鬼☆ #-[ 編集] |  ▲ top

--
祭りをやっている人からエネルギーを取ったらもし神輿を担いでいる人たちが大変なことに!潰されちゃうよ!と変な事を考えてました(笑)セグナさんが有利ですがゲルドリックも頑張って欲しい・・・この二人に分かり合える時がくるのでしょうか??
2006/07/13 14:23  | URL | ひづきまよ #-[ 編集] |  ▲ top

-こんばんは☆-
Kikurageさん、こんばんは☆
いつも素敵なコメントを
ありがとうございますv-238
最近更新が停滞気味なのですが
とても励まされていますv-221
そして、リンクも感謝しています。

Kikurageさんの小説は、日々更新されていて
相変わらず素晴らしい文章力ですね。
セグナとゲルドリックとの戦闘シーンが
とてもリアルに表現されていると思います。
2006/07/13 19:44  | URL | ひめ #0.2709HA[ 編集] |  ▲ top

--
こんばんは☆

初めから、少しずつ読ませていただいています。

kikurageさんの文章は、躍動感が伝わるような、すごく活き活きとした文章ですね。次は?次は?と自然に気になります。また楽しみに読ませていただきますね☆
2006/07/13 23:28  | URL | あきらら #-[ 編集] |  ▲ top

--
Thanatosさん

いつも、コメント有難う御座います^0^
そう言って頂けますと、大変励みになります。最近頭がショート気味ですが、がんばりたいと思います!

バナナチップボーイさん

こないだは、ネーム無しでコメント投稿してしまい申し訳ありませんでした。

ゲルドリックにしても、セグナにしても名前からして異国人なんですよね^^;
そのギャップを埋める為、あまり日本慣れしてないようなセリフを出してみました。

そうですね。小説での説明が難しいので、
近いうちに、それぞれの魔導の特性や供給源などの説明をUPしたいと思います。

かんげつさん

こんばんはです^0^/

糸の網の上での戦闘。
更に、過酷な状況になってます(^^;)
私の頭の中も暑さでショート気味で過酷になってます(笑)

セグナは、意地になってるかもしれませんね。

浪鬼さん

場所が場所なだけに、ゲルドリックには、不利な環境ですね。
どう展開して行くか、毎日考えてますが、案が浮かばない時は、私が一番ピンチだったりします~(>_<;)

ひづきまよさん

セグナが、魔導エネルギーの無駄遣いしたら有り得ますね。やる気の無い顔をした人達がお祭りをやっている光景が頭の中に出てきました(笑)

この戦いの中で、分かり合いが見出せれば良いのですが・・・

ひめさん

こんばんはです^0^

いつも、ご丁寧にコメント頂きまして有難う御座いますm(_ _)mペコリ
私もひめさんと一緒で、コメントや、リンクを貼って頂いて、大変感謝しております。

恐縮ながら、そう言って頂けますと大変励みになります。
小説を手掛けている時に、自分で複雑にしてしまい、時々混乱する時があります(^^;)
そうならない為にも、より一層精進してがんばりたいと思います。

あきららさん

こんばんはです^0^/

[Necro Boy]を読んで下さいまして有難う御座いますm(_ _)mペコリ

そう言って頂いて、大変恐縮しております。
私は、この様なアクション的な内容でしか手掛けられませんが、日々精進して行きたいと思っております。

私も、あきららさんの連載小説の方、ちょくちょく読ませて頂いてます。




2006/07/14 22:07  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

--
ゲルドリックさんとセグナさんの武器の魔導は、死霊と人の命、対照的な物なのですね。
苦戦を強いられているゲルドリックさんですが、この戦いに勝利する事が出来るのでしょうか?
次回の展開に期待します
2007/02/25 13:28  | URL | 要 #-[ 編集] |  ▲ top

--
要さん

こんにちはです(^0^)

お返しコメが遅くなりまして、スミマセンです(^^;)

そうですね。
二人の魔導供給源なるものは、相反しています。

晴美の現場へ赴いた事により、かなり展開がハードになってまいりました。
場所も変って、新たな戦いの火蓋が切って落とされました。
次回も、激しいバトルが控えております。

2007/02/27 18:09  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top


コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://title07.blog70.fc2.com/tb.php/22-e68b9ea7
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。