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[Necro Boy] 高所の徘徊者 (17)
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- 2006/07/18(Tue) -
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インプは、糸の暴発の衝撃によって、バランスを崩しジタバタと暴れた様な動きをし始める。 インプ生体は、蝙蝠に近く、けして視力が悪いわけではないのだが、自ら超音波を発して、その反響音で物体を認識するのだが、セグナが引き起こした暴発によって、超音波を受け取る器官が麻痺してしまったのだ。 セグナは、空かさずインプを糸で縛り上げ、発火させる。 「こんな物まで出して来るとは」 と、ゲルドリックの倒れている方向に眼をやる。 「!!」 セグナは思わず驚く。何故なら、いつの間にか、セグナの近くへ立っていたのだった。 糸に縛られ、燃えながら暴れているインプは、突然セグナへ方向を定めて突進する。 ゲルドリックに気を取られていたセグナは、インプの突進に反応出来ず、背中からまともに受けてしまった。 「グハッ…」 セグナは、その衝撃で前方へ吹っ飛び、インプは、セグナの炎によって、薄黒い煙となって姿を消した。 インプのセグナへの突進は、最後の抵抗だった。結局それが、断末魔の雄叫びだったかの様に。 倒れはしなかったものの、足場は糸だけ。少しよろめくだけで、後は旨くバランス取り直ぐに立て直すセグナ。 「クソッ!邪鬼見てーな使い魔出しやがって。やっぱり貴様は油断ならねぇ」 徐に不満なセリフを吐きゲルドリックの方向へ顔を向ける。 「お前の糸も結構厄介だ」 セグナに対抗してか、直ぐ様言葉を返し、体に飛び火した所の火傷に眼をやるゲルドリック。 セグナは、魔導を発動させ、それを両腕に集中させながら握り拳にする。 「俺が糸を使うだけと思ったら、大間違いだ」 セグナの両腕が膨張した様に少しずつ太くなって行く。 「ん?」 眼を細め、それを見たゲルドリックは、顔を顰め素早く自分の魔導を発動させて構える。 ゲルドリックの頭で過去に戦って来た相手達が過ぎる。そして、セグナの様な赤い魔導の使い手が、本来、肉弾戦などの接近した戦闘を得意とする事を思い出す。 セグナの腕は完全に太くなり魔導の色で赤々しく光り出した。 「相当な魔導エネルギーを引き出してる。正気か?お前」 口を歪めたセグナは、ゲルドリックの問い掛けを無視して、ダッシュを仕掛け、ゲルドリックの間合いに入る。 ゲルドリックは、かなりダメージを受けてている為、セグナの攻撃を簡単に許す訳には行かない。だが、ゲルドリックの魔導は特別、防御に特化している訳ではない。 ゲルドリックは右手を前に突き出し、黒炎を放つ。 セグナは、黒炎を拳で横に弾き、更にゲルドリックへ間合いを詰め、攻撃態勢に入る。 |
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