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[Necro Boy] 高所の徘徊者 (18)
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- 2006/07/21(Fri) -
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ゲルドリックも腕に自らの魔導を通してセグナの腕を掴んだ。 掴むと同時に、ゲルドリックの顔が、苦痛に歪む。 セグナ腕は、魔導で赤いのでは無く、腕その物がまるで燃えているかの様な、熱を帯びていた。 「その手を退かさねぇと、このまま焼かれるぜ」 と、言いつつセグナは、逆の腕がゲルドリックの顔面へと繰り出す。だがそれは、寸での所で上体を後ろへ傾け回避する。 ゲルドリックは、後ろへ動いた為にセグナの腕を掴んでいた手を滑らせ、離してしまった。 「しまった。まずいッ!」 態勢は不安定に傾き、ほぼ、無防備と成った為に、焦りを隠しきれないゲルドリックの言葉だった。 そこへ、容赦も無くセグナの攻撃が降り注ぐ。 一発目は、左わき腹。二発目は、右肩。三発目は、顔面へとそれぞれヒットさせた。 殴られたゲルドリックは、炎に包まれ後方へ吹っ飛ばされて倒れる。 辛うじて、炎だけは黒炎で掻き消したが、殴られた所のダメージは、けして軽い物では無かった。 体に相当なダメージを受けながらも、唯でさえ、足場の悪い糸の上をよろめきながら立ち始める。 「何故立ち上がろうとするッ!てめーは、もう。いい加減くたばりやがれぇ〜〜!」 ゲルドリックの姿を見てキレたのか、鬼の形相の様な怒の表情に充ちたセグナが、体を震わせながら怒鳴る。 「お前にも目的が有る様に、俺もまた、しなくては成らない事がある。中途半端な所で殺られる訳には行かない」 セグナとは対照的に、至って冷静な態度で、答えるゲルドリック。 「貴様も何があっても引けねぇって言うんなら仕方ねぇ。完全なる決着を着けてやるよ!」 セグナは、そう言い切ると、突然、その場にしゃがみ込み、糸のネットを力強く無造作に掴む。 「………」 ゲルドリックは、無言でセグナの行動を注意深く観察する。 セグナは当然の如く、魔導えを発動させ、腕に集中させていた、かなりの量と思われる魔導を開放させて糸に流し込ませ始めた。 直ぐに、糸のネット全体に、セグナの魔導が行き渡り、赤白く強い光が帯び始め、そこから炎が吹き始めた。 それはまさしく、蜘蛛の巣を模った炎の舞台である。 「聞くのは二度目に成るが、……正気か?お前」 何を思ったのか、再び尋ねるゲルドリック。 「うるせぇッ!てめぇの、その見透かした様な態度が気にくわねぇんだよ。見下しやがって」 セグナは既に、ゲルドリックに対しての感情を抑え切れず、冷静さを無くしていた。 「お前はどうやら、後先考えていない様だな」 ゲルドリックの言葉は、セグナに対して、怒りを膨らませる物でしか無かった。 |
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