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[Necro Boy] 高所の徘徊者 (1)
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- 2006/06/10(Sat) -
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高所の徘徊者
1 素性の知れない謎多き男と晴美が出会ってから、早くも二週間が過ぎ去ろうとしていた。 晴美は学校の一日の最後のホームルームを終えて、今日学んだ事を確かめるかのように教科書やノートを鞄に詰め込みながら、帰る支度を始めていた。 すると、クラスメイトの潤子が晴美の所にやって来た。 「は、る、み、うぃっす!」 右手の人差し指と中指を立てて、軽く敬礼ポーズをする。 「うん。どうしたの?潤子」 「あのね、ひょっと前に、高い所で飛び交ってる幽霊だか、妖怪だかが出没してるって噂話。憶えてる?」 「たしか、ビルからビルへ飛び移りながら移動してる影がちらほら見えるって話でしょ?潤子から聞いたの憶えてるよ」 「そうそう、その話。一昨日、進展があったらしいのよ」 「えっ?」 晴美は思わず驚いてしまった。何故なら、この噂の原因が、晴美自身、自分の家で匿っている男だと思っていたからで、その男とは無関係で、意外な展開を齎したからである。 現在も、匿っている男の怪我の完治はしておらず、静養中なのだ。 「潤子、……進展って?」 「一昨日の夜、一人の青年が、ビルを飛び交ってる所を目撃して、原因を突き止めようと、追って行ったっきり戻って来なかったんだって。その青年、昨日も見つかってないし、家にも帰ってないみたい」 「拉致?それとも誘拐?」 「その辺の原因が、はっきりしてないのよね。その青年の家族は、警察に捜索を依頼してるみたいなんだけどね」 「それって、もう噂の範囲超えちゃってるよね」 「うん、もう、実話だし。かなり怖いよー。近況は、この位かな」 晴美は話をしながらも、帰りの支度を終え、潤子に、ありがとう、っと、言って昇降口に向かう。 この重大な事実を確認しなくてはいけない人物が、家に居るからである。 しかし、それよりも速く潤子は晴美の肩を掴んで言葉を放った。 「情報料として、クレープ奢れ!」 潤子の瞳は輝いていた。 |
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