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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (18)
- 2006/09/13(Wed) -

ケンタウロスの脅威的な突進を真っ向から受け止めたドワーフゴブリンは、斧でケンタウロスの斧を横へ払い除け、その斧の重みと反動を利用し、まるで、ハンマー投げをするかの様に体を一回転させて、ケンタウロスに対して、横から斧を振り回す。
 ガァーーンーー!
 鉄製の超重量武器同士が衝突する轟音が鳴り響く。お互いの武器が衝突する度に、風圧が辺りを突風と化す。
 ケンタウロスも、振り払われた斧を持ち替えて、盾として構え、ガードしていた。
 ケンタウロスとドワーフゴブリンの激しい鍔迫り合いの最中、お互いに語らずとも分かり合える唯一の物がそこにあった。

 ―――それは、戦う事でしか自分を量れない者の闘争心から来る戦いの愉しさ―――

 お互いにそれを表現出来るのもまた、戦いの時だけである。
 ケンタウロスは、自然と笑みを零し、ガードした体勢から自慢の怪力で、再びドワーフゴブリンを振り飛ばした。
 地面から足が離れた状態で、振り飛ばされたドワーフゴブリンは、斧を横に持ち、体を回転させて、振り飛ばされる力の緩和させ失速した所で綺麗に着地。
 それでも、ケンタウロスの所から、軽く20メートル位の距離が離れていた。
 ケンタウロスは、物理的な全てに措いて、桁外れなまでの超人的な怪力を見せているが、ドワーフゴブリンも戦いの手法で言えば、けしてケンタウロスに負けてはいない。
 ドワーフゴブリンは、持ち前の怪力はあるものの、どう足掻いても、ケンタウロスとの体格さで、劣ってしまっている。
 それは、ドワーフゴブリン自身、最初から承知している事である。
 だが、そのハンデを克服出来ないほどドワーフゴブリンは、落ちぶれてはいなかった。
 自分の体格の小ささと重い武器を逆に利用して、無駄の無い効率的の戦い方をしていたのだ。
 体の小さいドワーフゴブリンが体の大きいケンタウロスと、互角に渡り合えている理由がそこにあった。
 ケンタウロスを〝力〟とするのならば、ドワーフゴブリンは、〝テクニック〟と言った所である。
 斧の柄の端ぎりぎりの部分を片手で持ち、それを背中で抱えた格好で助走を付け、ケンタウロスへ真っ直ぐ突進を掛けるドワーフゴブリン。
 そんなドワーフゴブリンの行動に、ケンタウロスは、斧を両手で握り締めると、ドワーフゴブリンを力尽くで叩き潰す勢いで、斧を振り上げた状態のまま待ち構える。
 ケンタウロスへ向かって一直線に走るドワーフゴブリンは、ケンタウロスの構えに臆する事無く、むしろ、突進のスピードを上げた。
 この二人が衝突するまであと―――10メートル弱。
 ケンタウロスは、腰を低く保ち4本の脚に力を入れ、地面と密着させる。
 ―――7メートル。
 ドワーフゴブリンは、片手で持っている斧の柄にもう片方の手を添える。
 ―――4メートル。
 振り上げた斧を、ケンタウロスは、絶好なタイミングで、振り下ろす。
 ―――3メートル。
 この時点で、ドワーフゴブリンは、利き足の踏み込みをバネに空中へジャンプする。
 ―――2メートル。
 ドワーフゴブリンの予想外の行動を眼の辺りにしたケンタウロスは、斧の振り下ろしから急遽、斧を横に構えガードの体勢に入った。
 ―――1メートル。
 ケンタウロスの若干手前に体ごと斧を勢い良く振り下ろしたドワーフゴブリン。
 ―――0メートル。
 外したかに見えたドワーフゴブリンの攻撃は、敢えて斧を空中で空振りさせて、またもやその反動を利用し、体を縦に半回転させて、ケンタウロスのガードを避け、顔面に両足ごとヒットさせた。
 顔面に衝撃を受けたケンタウロスは、重心を支え切れず、後へ倒れ込んだ。
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コメント
-力対テクニック!?-
今回の文章の書き方すごいです。
―――~メートル。
の表現・・臨場感でまくりです。
ところで・・クリーチャーは意思を持っているんですね。
ゴブリンと言うのは、力馬鹿なイメージがありましたが、以外に知的なゴブリンですね。
そういった・・固定観念を壊してくれるkikurage氏の作品次回も期待大!!
ですね。
2006/09/13 03:54  | URL | Thanatos #-[ 編集] |  ▲ top

-おはようございます-
今日は冷たい雨となっています。
そちらはどうですか?

凄い・・・
もう凄いの一言です!!
Kikurageさんの表現力は
凄すぎです!

あっというまに世界に入ってしまいました!

そして

「それは、戦う事でしか自分を量れない者  の闘争心から来る戦いの愉しさ」

カッコイイです!!

ゴブリン、頑張って!!
でも、ケンタウロスも凄い!
2006/09/13 09:06  | URL | かんげつ #-[ 編集] |  ▲ top

--
け、ケンタっぁっぁあぁぁあああ!!!
凄まじい戦いですねー
そして早くケンタの傷を癒してあげてください、リシェットさま!

頭脳戦、やっぱドワーフの勝ちか?!
では、妙でした~
2006/09/13 20:11  | URL | 妙 #-[ 編集] |  ▲ top

--
こんばんわ(^-^)
戦闘がえらいかっこいいですね!!ファンタジー物で戦いとか描写するのってかなり難しいんですがkikurageさんの書く戦闘シーンってほんと緊張感の溢れる場面が浮かんでくるようです!!
そろそろゲルドリックが追いつくかなぁ・・・★
2006/09/13 20:21  | URL | ひづきまよ #-[ 編集] |  ▲ top

--
Thanatosさん

私も、どう白熱した戦いぶりを書こうかと、考えておりました。
そこで、刹那を文章にしてみようと考えまして、手掛けてみました。

そう言って頂けて、大変感謝しております(*^0^*)

基本的に、出現させて物は、言葉を話さないという設定で進めさせて頂いております、その代わり、各個人の戦う意思や行動をもつと言う風に致しました(^▽^)つ

次回も頑張ります☆


かんげつさん

こちらも一日中、雨となっております。
明日以降も続くみたいです。

そう言って頂きまして、感謝しております。有難う御座いますm(_ _)mペコリ

セグナやリシェットの戦いだけでなく、ケンタウロスとドワーフゴブリンの熾烈を極めた戦いの凄みを表現したいと思いまして、刹那的な要素を加えてみました(^0^)

「それは、戦う事でしか自分を量れない者の闘争心から来る戦いの愉しさ」は、ドワーフゴブリンとケンタウロスだけにしか分からない領域(世界)見たいなものを表したくて、書いてみました。

次回も頑張ります☆
2006/09/13 20:23  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

--
おぉ~
勝って良かったぁ~

それより、セグナは花粉らしき物をどうしたのでしょう?
次回(?)期待します^^
2006/09/13 20:38  | URL | ☆浪鬼☆ #-[ 編集] |  ▲ top

--
妙さん

この戦い、最初にリードしたのは、ドワーフゴブリンでした。
ケンタが体勢を崩して・・・

二人のしのぎを削った戦いはまだ続きそうです。


ひづきまよさん

こんばんはです(^0^)

そう言って頂きまして、感謝しております。とても励みになります(^0^)

この二人の戦いの凄みを表現したくて、短い時間の中で、濃い内容にしようと考えました。

2章もそろそろ終盤に差し掛かってきました。ゲルドリックの到着まで、近いです~☆
2006/09/13 20:41  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

--
浪鬼さん

今回は全般的に、ケンタウロスとドワーフゴブリンの戦いの内容になってしまいましたすみません(^^;)

次回、またセグナとリシェットの戦いに戻り
ますので、次回よろしくお願いいたします。

次回も頑張ります~♪
2006/09/13 20:45  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

-こんにちは☆-
凄い!凄いの一言に尽きますっ(>_<)
リシェットとセグナの一騎打ちがとうとう幕を上げたと思う傍ら、
ケンタウロスとドワーフゴブリンの、無言で繰り広げられる雄弁な戦い☆
短くも濃厚な、同じ事は二度ない、両者にとってはこの上ない嬉しい時間なのではっ。
戦闘のの雰囲気がすっごく、ストレートに伝わってきましたwこういう世界大好きですv読ませてくれます!kikurageさん☆
2006/11/04 12:43  | URL | c.p #-[ 編集] |  ▲ top

--
c.pさん、こんばんはです(^0^)/

有難う御座いますc.pさんからお褒めのコメントを頂きまして、とても嬉しく思います。感涙です(>_<)

やはり、ケンタウロスとドワーフゴブリンは、お互いに会話をしませんので、説明の文章で、臨場感を出そうと思いまして、秒単位という刹那のやり取りを書いてみました。

私の小説は、大方、戦いのシーンですので、いつもその場の雰囲気、臨場感を持たせる事を目標にしております。
ですので、c.pさんに、そう感じ取ってもらえまして、とても嬉しいです。

今後も更に精進致しまして、小説活動に勤しみたいと思います。
2006/11/05 02:04  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

--
今回の戦いのシーンは、セグナさんたちの魔物がぶつかり合う臨場感溢れるシーンでしたね。
ケンタウロスを斃されてしまったセグナさんは、この後どのような行動に出るのでしょうか?!
次回の展開に期待します
2007/03/22 13:11  | URL | 要 #-[ 編集] |  ▲ top


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