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[Necro Boy] 自然共存を求む者 (24)
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- 2006/09/29(Fri) -
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手に持っている、ポータルを自分の胸に仕舞い、リシェットの言葉に、ゲルドリックは、顔を顰めた。 「では、俺が来る前に、既に一戦交えたと言う訳か!」 再び、セグナの方へ、顔を向けるゲルドリック。 「だから?私にとって彼は、何の障害にすらならなかったわ。相手して、愉しめたわ。別に貴方が気にする必要無くてよ。それに、もう、貴方の相手をする準備は出来ているもの!」 リシェットの右手から発する魔導は、より一層、その光を強め、いつでもゲルドリックに向けて攻撃を仕掛ける事が可能な態勢を取っていた。 「まあ、待て。その前に、あそこにいるセグナと少し話がしたい。少々時間をくれないか?リシェット」 リシェットへ手を前に突き出し、待ったの合図を出すゲルドリックだった。 「こんな時に、仲良くお話?……怖気付いたのかしら?フフフッ!」 まるで、相手を挑発するかの様な、悪戯的な笑いをする。 「ああ。ちょっと奴に、忠告するだけさ!良いか?」 「………別に、私は構わないわよ。貴方を始末するのが、早いか遅いかの違いだしね。……でも、彼は、待ってくれない様よッ!」 ドンッ! リシェットが言葉を切ると、ゲルドリックの背後で何か重い音が鳴り響く。 ゲルドリックの背後から、圧倒的な威圧感を放つ、良からぬ物体が現れ、ゲルドリックは、背後へ振り向いた。 そこには、ゲルドリックを立ち塞ぐ様に、ずっしりと構えた、今まで、ドワーフゴブリンと戦闘を繰り広げていたはずのケンタウロスだった。 「フン!……召喚獣か!だが、右肩から胸、左脇腹に深手を負っているな。息も荒い。そんな状態で、まともに戦えるのか?」 ゲルドリックは、冷静に相手を観察しながら問う。 しかし、ケンタウロスは、ゲルドリックの言葉を無視して、既に振り上げていた斧を、振り落としていた。 ドガンッ!! ケンタウロスの攻撃に対して、素早く横へ回避するゲルドリックだった。 斧が振り落とされた地面は、軽く、半径40センチの穴がポッカリと開いて、斧が埋まっている。 傷を負ったと言え、これだけの破壊力。まともな体であれば、辺りの地面を叩き割る事が可能であろう。 「俺の言葉を無視か。ならば仕方が無い。俺もお前に似合った物を出させてもらうぞ!」 そう言うと、ゲルドリックは、自分の身に着けているマントの端を掴み、広げた。 すると、マントの裏地が黒く、水を張った水面の様な波紋が出来、そこから黒い物体が徐々に姿を現す。 全身はケンタウロスと引けを取らないほどの巨体。そして、頭が二つ。全身は黒く尻尾が三本。まさに、魔物と言うべき物体がケンタウロスの前に現れた。 そう、この魔物は、セグナの戦いの時に、ゲルドリックが移動手段として用いた、ケルベロスだった。 「機嫌の悪さは、相変わらずか。ケルベロスよ!」 無造作に、ケルベロスの頭を撫でるゲルドリック。 「へぇ〜!ネクロマンシーが、召喚魔術の真似事?初耳だわ!」 不意に、リシェットが、意外そうに言葉を発した。 「安心しろ!お前みたいに、何でも召喚出来る訳ではない。いわゆるこいつは、俺のペットの様な物だ!」 ゲルドリックは、少し笑みを浮かべ、リシェットに対して、言葉を返した。 |
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