スポンサーサイト
- --/--/--(--) -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
[Necro Boy] 自然共存を求む者 (34)
- 2006/11/01(Wed) -

ソードスパイダーが、地面に刺した前足を引き抜き、倒れている、ゲルドリックへとゆっくりと近付く。
 ソードスパイダーの形状は、大きさを除いて、見た目は普通の蜘蛛とそう変らない形をしている。
 強いて言えば、毒蜘蛛で、有名なタランチュラに良く似ているのだが、異なる点が存在する。
 蜘蛛の生態は、共通して、身体が頭胸部と腹部に別れており、足が左右、計8本である。
 しかし、ソードスパイダーの場合、足が8本の内、前の2本だけが堅く鋭利な程に鋭く、表面は細かい刺状に発達している。これが、ソードスパイダーと言う名前の由来である。
 この2本の前足を使って、自分の餌とするターゲットを捕らえるのだ。
 その為、本来の蜘蛛の持つ糸は、使う事が無くなり退化したのである。その代わり、ソードスパイダーには、口から糸ではなく、ある特殊な液体を出す習性を持っている。
 その液体は、空気に触れると直ぐに堅く固まる。ソードスパイダーは、口でその液体を空気に触れさせながら、細く尖った物を形作り、標的に飛ばすのだ。
 ソードスパイダーの体内から作り出され、飛ばされた物が、ターゲット(主に、昆虫、ネズミ、カエル、ヘビ、場合によっては、小鳥なども)に刺さると、一度固まった物が体内で溶け出し、ターゲットを麻痺させる。
 ソードスパイダーの本来の大きさは、10センチから、15センチ程の大きさで、人間がそれに刺されても、痒くなり、赤く火脹れする程度で、死至る危険性は、ゼロに等しいのだが、リシェットの魔導で、人間以上に巨大化された事により、話が変ってくる。
 人間の身の丈以上の大きさのソードスパイダーから飛ばされる針に刺されたとしたら、おそらく、かなり危険である事は、まず間違いない。場合によっては、その針から溶け出す液体が、致死量に達っする可能性もあるだろう。
 ゲルドリックは、無理に腰を捻った影響で、腰からの痛みを伴っていながら、身を起こした。
 この程度で、休む訳には行かない。ソードスパイダーが、迫って来ているのだ。
「ソードスパイダー……、全く、恐ろしい位の動きだな」
 ゲルドリックは、片手で痛めた腰を押さえ、ソードスパイダーの前に立つ。
 ソードスパイダーは、眼の前のゲルドリックを捕らえ様と、口から予め作り出していた、例の針をゲルドリックに向けて、飛ばした。
 ゲルドリックは、まず、飛んでくる針を掴んだ。元々右手は、魔導を開放しており、針は、ゲルドリックの魔導によって一瞬で腐蝕する。
 ソードスパイダーは、続け様に、発達した鋭い前足で、ゲルドリックへの攻撃を開始した。
 ゲルドリックは、ソードスパイダーの連続した攻撃の動きを見て、かわして行く。そして、引き出した魔導の手を、自分の胸に当てた。
 すると、右手の部分から、黒いうねりのある帯が、ゲルドリックの胸部を巻き始めた。
 続けて、ソードスパイダーの絶えない攻撃を、少しずつ後退しながら、尚もかわして行く。
 ソードスパイダーも、的確な的を得ているが、ゲルドリックに、確りと見切られて、なかなか命中しない。
 それもその筈。ソードスパイダーの攻撃を1回でも受けてしまえば、それだけで、ゲルドリックにとって、致命的なのである。
 ゲルドリックは、持ち前の、研ぎ澄まされた洞察力をフルに駆使して、確実にかわしていたのだった。
 そして、ゲルドリックは、作業を終えたらしく、自分の胸に当てた手を離し、今度は、魔導を開放しているその右手を、ソードスパイダーへと向けた。
「不穏の旋律を持って、対象を我の同調となれ……!」
 ゲルドリックが言葉を言い終わると、右手の魔導が中に広がり、魔導の色が黒から濃い紫へと変る。
「ソードスパイダー!下がりなさいッ!!」
 咄嗟にゲルドリックの術の異変に気付いたリシェットが、物凄い剣幕でソードスパイダーに指示をだした。
「もう遅い!最早ソードスパイダーは、術中の中だ!」
 ゲルドリックは、リシェットに対して、そう叫んだ。
スポンサーサイト
この記事のURL | 自作小説 | CM(9) | TB(0) | ▲ top
<<バトンです!! | メイン | [Necro Boy] 自然共存を求む者 (33)>>
コメント
--
リック、腰、辛そうですね。
腰は要。痛いと動けないです。
そんな中、大蜘蛛君の攻撃を確実にかわし、魔導を発動したリック!
どんな魔導なんでしょうか。
それに気付いたリシェットさんも凄いですが、間に合わず!
大蜘蛛君、どうなっちゃうんでしょうか~。
しかし人間より大きいくも、絶対あいたくないですね。
2006/11/01 21:35  | URL | kazu osino #7av6LuR2[ 編集] |  ▲ top

--
kazu osinoさん

こんばんはです(^0^)/

腰を強く捻ってしまっているにも関わらず、ソードスパイダーの猛攻を持ち前の洞察力のみでかわし、尚且つ、魔導を仕掛けております。内心、腰の痛みに泣いてしまっているかもしれません(>_<;)
ゲルドリックの仕掛けた術とは一体!?

私も、こんな大きな大蜘蛛と遭遇してしまいましたら、失神か大ダッシュで、逃避致します(笑)

次回も頑張ります(^▽^)つ
2006/11/02 00:01  | URL | 匿名 #-[ 編集] |  ▲ top

--
kikurageさん、こんばんは☆

kazuさんも仰っていた通り、大きいだけで、何もしなくても十分に相手にショックを与えられますね。(モスラもしかり;)

腰を痛めながらも、やっぱりリックの方がリシェットさんより一枚上手のようですね。
「ソードスパイダー!下がりなさいッ!」のリシェットさん、キリッとして素敵ですv-10あきららも言われたい(オイ;)
2006/11/02 00:20  | URL | あきらら #-[ 編集] |  ▲ top

-おはようございます-
こちらは今日は曇っていて
ちょっと寒いです^^;
三連休の仕事の代わりに
今日はお休みとなりました(*^^*)

もう読んでて、ハラハラハラハラ(ToT)
ソードスパイダー怖いです!!
もう臨場感というか、手に汗かいて
読んでしまいました(*^ワ^*)

リック、どんな魔導を出すのでしょうか!!
リシェットさんが叫んだぐらいだから
凄いのかも…

リック頑張って!!(ToT)
2006/11/02 09:31  | URL | かんげつ #-[ 編集] |  ▲ top

--
あきららさん

こんばんはです(^0^)♪

本当に、ソードスパイダーみたいな、大蜘蛛を目の前にしたら、唖然としてしまいますね。恐怖に駆られます(笑)
リックも、魔導使いとしては、かなりの使い手です。
ですので、流石のリシェットも、ゲルドリックの魔導の危うさに気付いたのかも知れませんね。
リシェット自ら叫ぶのは、相当な事です!


かんげつさん

こちらも、ずっと曇りで、午後から雨が降ってまいりました。
振り替えの休日、如何お過ごしでしょうか。秋は、何かと楽しみが多い様な気が致します(^_^)

気持ちを入れて、読んで頂きまして、有難う御座います。手掛ける方の私と致しましても、大変嬉しく感じております。

リックは、ソードスパイダーの攻撃をかわしながらも、何か、仕掛けました。一体、どんな魔導なのか!?こうご期待です!!

次回も頑張ります(^▽^)つ
2006/11/02 18:46  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

--
おぉ!
ゲルドリックの反撃来ましたね!
この一発でゲルドリックの勝利!となって行けば凄いです。
一体どんな魔導なのでしょう…
楽しみです^^
2006/11/03 13:11  | URL | ☆浪鬼☆ #-[ 編集] |  ▲ top

--
浪鬼さん

腰を痛めてしまいましたが、ソードスパイダーの攻撃を避けながら、仕掛けに入りました。

ゲルドリックの仕掛けた魔導とは!?
こうご期待です!!

次回も頑張ります(^▽^)つ
2006/11/03 23:16  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top

--
おお!!ゲルドリックさんがソードスパイダーに対し、呪文を使い始めましたね。慌ててリシエットさんが退却を命じましたが・・・果たして、彼らの戦いの行方は?!
次回の展開に期待します
2007/04/07 13:12  | URL | 要 #-[ 編集] |  ▲ top

--
要さん

リックは、ピンチな状態にも拘らず、奥の手と言わんばかりに、呪文を投げ掛けました。(半ばこうなる事を予想していたリックです♪)
リシェットは、リックから離れるよう命じましたが、最早、リックの術中の中のようです☆
果たして、ソードスパイダーはどうなるのか?
次回、露になります☆
2007/04/07 20:50  | URL | Kikurage #-[ 編集] |  ▲ top


コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://title07.blog70.fc2.com/tb.php/82-28897d0f
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。